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アラ還乳がん術後『頑張ったな、俺』

もともと多肉植物は趣味ではなかったけど、先日行った植物園の温室の中で、↑ 写真の多肉植物を見てかっこええ!って感激して。
ネットで見つけてぽちったら、素晴らしい苗が届いた。
大切にします。大切に育てます。この思い、出品者さんに届いてほしい。

これ、かっこいいぜ。(滝藤賢一さん風)

5回目フェスゴ。採血あり。悲しいかな健側の血管が出にくくなっていて、血管の選定に時間がかかりすぎて駆血帯で腕がしびれてくる。
駆血帯がいらないほど立派な血管だったのに。
最初から、『手の甲で』と提案するが、ナースさんも臨床検査技師さんもプライドがあるのか、聞く耳持たず。肘4回穿刺。
最後には、『手首から採らせてほしい』と、避けるべき橈骨皮静脈を狙う。幸い、神経損傷なく採取。
次からは、迷いなく手背で!とお願いしよう。

次回フェスゴ後、術後1年のCTとマンモの予定。ドキドキ。
結果を見て復職。

治療薬の副作用は、起床時の指のこわばりと、両手両足指のしびれ。年のせいなのか、ドセタキセルの残り副作用なのか、フェスゴが終了してみないと不明。下痢はなし。
黙々と腹筋運動やランジをする気力はなく、YouTubeでなかやまきんにくんと一緒に、世界一やさしいシリーズで体を動かす。(最後までは付き合えないことが多い)

少し前。結婚記念日だった。結構節目の。それに、がん告知から、1年。
大変な一年だったので、オットに労ってもらおうと、しみじみと『1年だわ』というと『もう1年か。本当によく頑張ったわ。えらいわ。俺。』

へ?俺?


ま、そりゃそうだ。
ある日妻にいきなり私 がんなの。と言われ
全部決まってから治療計画を述べられ、収入は1/2馬力に減。
抗がん剤治療数日後から妻は寝たままで機嫌が悪くなるのを繰り返す。
同時にあちこちの毛がなくなって人相も悪くなる妻。
自身の使命感からか、自分の役目だと心に決めた妻の病院への送迎。
コロナの影響で会えたり会えなかったりしていた義母が、最期を迎える。
喪主。
親族との宗教イザコザ。

私からすれば、オットはほとんど気遣いなく好きにやりくりしてマイペースで過ごしているように見えるが。
そうだね
そうだね
頑張ってくれたね。
大変だったね。
ありがとうね。


オットが、慣れないオーブンで焼きハンバーグを作っていた。
肉汁が噴き出てレンジ内が汚れていたのに気づかずに、そのあと私が追加でキッシュを焼いて、爆発の焦げを上書き保存し、レンジの天井部分に真っ黒い鍾乳洞を作ってしまった。

『焼きハンバーグ、作ったあとレンジの中すごいことになってたんよ。』というと『え?そうなん?えへへ~』と反省もない。
私は、無言で、ガリガリ音をさせて真っ黒い鍾乳洞を削るようにオーブンレンジの天井を磨く。
その様子を見ながら、オットが『焼きハンバーグ、爆発して上手くできなかったから、またリベンジするわ』と。笑顔。


二度と すな!


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