『バディミッション BOND』コンプリート感想
『バディミッション BOND』をクリアしたので、感想まとめました。ネタバレあります。
ざっくり説明
異なる立場の4人がチームを組んで、ある組織に立ち向かうお話だった。タイトルにも入ってる通り『バディもの』の作品。
主人公のルークが純度100%のため恥ずかしくなる台詞も堂々と言ってのける。久しぶりに出会った熱い主人公だった。
そんな主人公の性格もあって仲間同士の絆がストレートに描いてあったな。
コミカルな描写も多く作風も明るい。しんみりしすぎず進んでいくのも好印象。
キャラデザが漫画家の村田雄介さんで会話パートも漫画のコマのような表現になってる。少年漫画を彷彿とさせるゲームだった。
テキストアドベンチャーの要素が強いけど、キャラを操作するパートや情報収集するパートなど、ただ読み進めるだけの作りではないのもポイント。
今まで見聞きした情報を整理できるクイズも合間にあった。どれも簡易的なシステムではあるけどアクセントになってたよ。
おおまかな流れは『ストーリー見る→情報収集→潜入→ストーリー見る』という感じ。
謎解きの難易度はめっちゃ低いので、つまづいたりせずにクリア出来たよ。
簡単に序盤のストーリー
主人公は警察官ルーク。正義感が強く困った人を放っておけない実直な人物です。
ある時囚われた女性の動画が送られてきて、調査しようとしますが上層部から禁止令が出ます。
助けたいルークは命令無視で単独行動。
場所は突き止めたのですが、そこにいたのは女性ではなくアーロンという人物でした。
良かったところ
・BONDチーム
あまりにも4人がデコボコすぎて「まとまるのかな?」と疑問に思ってたけど、最後には「良いチームだなぁ」と感激してしまった。
仲良しグループとは違って揉めてたし(笑) 最初から仲良い関係ではないからこそ、後半の結束感が素晴らしかったな。利用出来るとかで一緒にいたはずのキャラが助けてくれるとか泣いちゃうよね。
クセ強キャラ同士が徐々に絆が深まったのも、心から他者と関わってきたからだろうなと思ったよ。
特に主人公ルークが真っ直ぐで熱かった。あの個性的すぎる面々がなんだかんだと協力してくれたのも納得。
なんか助けたくなるよね。戦闘的な強さは感じないけど、人への影響力はピカイチだった。
4人の個性はゲーム部分にも活かされてて、捜査ミッションでどのキャラなら情報ゲット出来るか考えるのも楽しかった。
・特にモクマが好き
4人の中で一番好きだったのがモクマ。キャラもエピソードもめっちゃ良かった。
おじさんキャラ好きになったの初めて。
過去になんかありました感めっちゃ出してくる。普段おちゃらけてるのに影がある感じがツボすぎた。
忍者で実は強いとか。真剣な時のキリっとした表情とか。カッコイイ。
メンバー内の年長者だけど一番変化を感じたキャラだったな。過去から解放されて重苦しさがなくなった。救われて本当に良かった。
・見せ方が好き
物語を引き立たせるヴィジュアル面が良かった。
基本的に立ち絵があるんだけど、漫画のようなコマが挿入されたり、ここぞという場面では一枚絵もあったり、ムービーあったり。多彩に表現されてた。
細かく変わるようになってて飽きない。テキストもほぼ台詞で構成されてるよ。
・キャラクターの関係が良い
お話の主軸はルーク&アーロン、モクマ&チェズレイで進んでいく。
各エピソードクリア後にサブストーリーが追加される仕組みになっていて、上の関係以外はサブストーリーで補完されてる。しかもめっちゃ多い。
それで各キャラの関係性が掘り下げられてるよ。
私が面白かったのはチェズレイ。アーロンに対しては雑なのに、ルークに対しては甘いとか。
あからさまにキャラへの態度変わるのが面白かった。アーロンとは犬猿の仲という感じで、仲悪いカンジが逆に良かったね。
・絆をテーマにした物語
バディものではあるんだけど、もっと大きな絆を描いていた。
思ってたより壮大な話。最後泣いたよ。
やたら手を繋ぐシーンが絵として描かれていると思って印象に残ってたけど、一人一人が繋がって全体に広がってゆく。という感じかなぁと思った。
キャラクター自身が発言した通り、『融和』がテーマになってるんだろうな。
私はこのゲームで『融和』という言葉を知ったけど、打ち解けて仲良くなるって意味らしい。ピンと来たのは調和するって方だけど。
けっこう罪を抱えた人達が多いんだけど、互いを認めて手を取り合って生きてゆくことを選んだってところが良すぎた。
個人的にはシキやエドワードなど、サブキャラとのお話も良かった。
最終エピソードはルークと共に泣いてしまったよ。救いを残してくれたことに感謝しかない。
キーワード
・融和
・手を繋ぐ
・島民の絆
・古と新の融合
・異質なもの同士が手を取り合う
・相棒
・チーム
・父と息子
・伝統と繁栄