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世界最古のピラミッドに登る

どうも、まなきねこで御座います。
今日は日本ピラミッドなる『葦嶽山 あしたけやま』に登ってきました。

何と、クロマニヨン人の時代のピラミッドとのことで、驚きあきれて前立腺肥大になってしまいました!

広島出張の前泊ついでに

明日は広島市内に出張です。
という訳で、前泊は割引の利く三次市のホテルに決定しました。

「よーし、せっかくだから山に登るか」
気楽に考えて『道後山』という山に登る予定だったのですが、登山口まで行ってみると土砂降りの雨!&ガスで景色が見えない!

即時撤退、そして以前から行ってみたかった『日本ピラミッド』こと庄原市の『葦嶽山』に行くことに、軽~く予定変更です。

葦嶽山登山

ナビに何度も嘘つかれて、遭難しそうな山道に迷い込んだ挙句、スマホのナビアプリに助けられて、何とか登山口まで到着しました。
しかし、車のナビは使えんわ!

駐車場にある案内図。超テキトー(笑)

登り始めたのもつかの間、雨が降ってきたので車まで傘を取りに引き返す始末。
何とも情けないし、時間もロスしてテンションだだ下がりです。

急な雨、途中から引き返して傘を取りに行く。登山で傘さしは危険です。

この山、超低山なのですが山頂近くまで階段地獄。
普通の坂と違い、階段は何倍も足に負担がかかるのです。
人が見ていないのを幸いに、発狂しながら山に登りました。

酒井勝軍

大正時代にアメリカへ仕事と留学で渡った人に、酒井勝軍(さかい かつとき)という者がいました。

彼は帰国後、竹内巨麻呂という変人の書いた『竹内文書』なるトンデモ歴史書に感動し、そこに書かれた『ヒラミト』とはピラミッドのことだと勝手に解釈します。

これが日本ピラミッドだ!

そこで目を付けたのが、庄原市の葦嶽山。
形がピラミッドそっくりだというだけでなく、山頂には不思議な形の巨岩があり不思議な伝説もあると聞きつけて調査に入りました。

そして『ピラミッドの正体』なる本を出版し、一大ブームとなります。
さしずめ『月刊ムー』の大正時代版といったところでしょうか。
この本に触発された大勢の人々が、連日葦嶽山を訪れたといいます。

ちなみに、この山は神武天皇陵だとの伝説もありますが、酒井によると2万3千年前に建設されたとありますので、神武天皇どころかクロマニヨン人の時代ではないのかなと思ってしまいます。  失笑!

葦嶽山 山頂

葦嶽山の山頂近くには『鷹岩』という巨岩があり、正確に冬至の日の「日の出方向」を向いているとのことです。
不思議な岩があったものです。

山頂に付いたので傘をさしながら、つぶれたコンビニのおにぎりを食べて腹を満たしました。

傘をさして飯を食うまなきねこ。

ピラミッドの頂上からは、比婆連山がきれいに見渡せます。
しかし、山頂そのものは殺風景な場所でした。

鬼叫山へ

葦嶽山の隣には、尾根伝いに『鬼叫山 ききょうざん』があります。
ここはピラミッドである葦嶽山を拝むための拝殿があったとされています。

拝殿である証拠に葦嶽山に向かってドルメンという供物台があり、供物を奉げたと酒井は言っています。
見たのかよ、と思いますよね。

獅子岩 夏至の日の入り方向を向く

その他にも鬼叫山山頂には『獅子岩』なる巨岩があり、これは夏至の日の入りの方角を正確に向いているとのことでした。

スピおばちゃん

山頂には5~6人の登山者がいて、一つのグループらしいのです。

その中のオバちゃんがスピリチュアルに詳しいらしく、「この山のほかにもピラミッドが点在する。それらは地図上で一直線に結ばれて、それをレイラインと言うのよ」と、聞いてないのに教えてくださいました。

スピオバちゃんは「青森県の新郷村にもイエスキリストの墓とピラミッドがある」というので、「8月に行ってきた」と伝えると目が輝いたのが見て取れました。
やばい、長くなりそうだ!

さらにオバちゃんが「こういう話は竹内先生に聞け」と言うので「竹内文書の竹内巨麻呂なら知っているが、竹内先生は知らん」と返答して、周りの奇岩を見学することにしました。

その他の巨岩

山頂には『鏡岩』という本日一番の巨岩があり、側面は垂直に削られて人為的に作られたのが見え見え、という驚くべき岩があります。

鏡岩 宝玉が供えられて光っていたといわれている。

この岩の頭頂部には窪みがあり、当時は宝玉が入れられて昼夜分かたず光を発していた、という伝説があるそうです。

神武岩の一段下がった場所には7メートルもの高さがある、石柱がそびえ立っていました。 

こいつの名前は『神武岩』というらしく、太古の昔はつるピカの鏡のようだったとのことです。
これもまた、「見たのかよ」 という世界ですね。

見えにくいが、七メートルの巨大な石柱『神武岩』

しかし、この石柱は明らかに人為的に作られたものだと見ただけで分かりました。
きれいに面を削った四角柱が垂直に立っているのです!

この石柱の下には財宝が埋められているという噂が広まり、連日多くの人々が掘り返した挙句、三本あった石柱の二本は倒されて残骸と化し、一本だけ残ったらしいのです。
これは事実らしいですね。
何とも惜しい話です。

この他にも『方位石』とか『烏帽子岩』など、不思議な岩が点在していました。

巨岩文明比婆連山

以前登った比婆山にも、人為的に作られた巨岩が数か所ありました。
ここら辺りは太古の昔に、何らかの巨岩文明があったことは間違いないと思います。

たいして期待していなかったピラミッド登山でしたが、下山してみるとすっかり巨岩文明の虜になったようです。

岩もいいが、紅葉もきれいだ。

自宅から2~3時間程度の場所なので、さらに巨岩伝説のある場所を散策してみたいと思います。
とはいえ、ガソリン代をどうやって捻出するか・・
しかも、ここ以外に伝説ってあるのか?

ほかにも伝説がありそうな比婆連山

まあ、何とかなるでしょう。
この後、三次市の『三好もののけミュージアム』に行きました。
ここも、面白かったですよ! (マジ)

動画はこちら https://youtu.be/kPKh-CbAYB8


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