青森 魂の国
先週、出張で青森県に行ってきました。
八戸での仕事が一段落したので、レンタカーでのお気楽旅です。
そこで感じたのは、青森県は魂が集う国ではないかということでした。
今回は、青森県お気楽旅を書いてみようと思います。
下北半島
レンタカーを借りて最初に向かった先は、下北半島の恐山でした。
ここはあの世とこの世がつながったところだと言われ、霊的なうわさや現象が絶えないと聞きます。
この様な話が大好きな私としては、出張が決まった瞬間、行くべき所リストの第1位に何のためらいもなくエントリーとなったのです。
下北半島には恐山の他にも「仏が浦」などもあり、あの世感満載です。
まさに魂の集う国という感じが、私の心を大いに揺さぶります。
霊場『恐山』
八戸から車で約3時間、山の木々がなくなり視界が開けると『宇曽利山湖』という湖が見えてきました。
道路の脇には太鼓橋がかかり、『三途の川』と名付けられた小川が流れています。
おおっ、雰囲気満載!
恐山菩提寺の駐車場に車を止め、入山料700円を払って境内に入りました。
境内も本堂も霊的なものは感じません、しかし周囲の景色はモノトーンに近くて独特な雰囲気を出しています。
境内の外は地獄めぐりとなっており、なにやら「屁の臭い」がしてきました。
見ると所々から硫黄ガスが噴き出しているではありませんか。
先ほどからの臭いは「屁」ではなく、硫黄ガスだったのです!
そのため線香やロウソクなどの火気は一切厳禁で、実際ガスに火が燃え移った事例もあったそうです。
湖は硫黄のため酸性で、プランクトンが生息できず、驚くほど透明度が高いので水が美しいのですが、魚1匹水草ひとつ無い静寂の湖でした。
この日は山に雲が低く垂れこめ、いかにもという雰囲気でたくさんの霊がいるような気がしないでもありませんでした。
イタコ
恐山と言えばイタコが有名です。
しかし、イタコのおばあさんたちは恐山の近くに住んでいるわけではなく、八戸や青森から特別な行事の日に出張してくるとのことで、この日はイタコに出会うことはありませんでした。
イタコは恐山菩提寺が雇っているわけではなく、境内で口寄せするのは寺の管轄外だとのことです。
仏が浦
次に行くのは『仏が浦』という海に面した白い奇岩が有名な場所です。
途中、かなり山深い道を恐る恐る運転して、恐山から2時間でようやく到着しました。
どこか全体が見える展望台が有るのかと思いましたが、それらしきものは無く、駐車場が山の中に現れました。
ここから歩いて遊歩道から見るか、観光船で海から見るということでした。
車の中から他の車を見ると、外人さんが必死で手を振り回しています。
「何をやってるんだ?」疑問に思いながら車のドアを開けると、外人さんのリアクションの意味がすぐに分かりました。
何と、開けた車のドアから10匹以上のアブが車に侵入してきたのです!
「ヤバい!」
ドアを全開にして中から追い出そうとしましたが、逆に開いたドアから更に無数のアブが侵入し、車内のあちこちに止まっています。
仕方がないのでアブだらけの車を運転し、山道のアブがいそうにない所でドアを開け、中から必死で追い出しました。
運転中の恐怖は忘れられません。
今考えるとハチでなくて良かったと思います。
結局気力が萎え、仏が浦には行かずに八戸へ退散しました。
惨めじゃ・・・
イエス・キリストの墓
新郷村という所に『イエス・キリストの墓』があるという情報を聞きつけ、次の日に行ってみることにしました。
村の国道に『イエス・キリストの墓』と書かれた看板があり、駐車場がありました。
そこに車を止め、遊歩道を少し行くとこじんまりした公園があります。
そこに2基の十字架が立てられた塚があり、ここがキリストの墓だと説明板に書いてありました。
脇の資料館のスタッフであるおばちゃんが、墓掃除をしていたので話を聞いたのですが、ゴルゴタで処刑されたのはイエスの弟だとのこと。
当人は難を逃れ、日本にやってきて110歳まで生きたそうです。
新郷村も元々は『戸来(ヘライ)村』という村名で、ヘブライから来ているという事でした。
どこまでが本当なのか分かりませんが、村の人たちは本気度がかなり高いと感じます。
とはいえ、駐車場の近くには『キリスとっぷ』という土産物屋まであり、村おこしのためドライにやってるな感はいなめません。
魂の集う国
イタコの口寄せや、死んだ人の霊が集まるという恐山菩提寺周辺、仏が浦など、青森県には死者の魂が集まる場所が多数存在しているような気がします。
このような不思議趣味(ムー的趣味ともいえる)がおありの方は、ぜひ行ってみて下さい。
青森県は、この他にもたくさんの見所がある、美しくて楽しい場所でした。
ねぶた動画です https://youtu.be/k_v0pENUw7w
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?