松江で化け物亀に出会う あぁ恐ろしや
島根県松江市、美しい水郷の里にも恐ろしい伝説があります。ゾッとするお話をご紹介しましょう。
美しき松平家の菩提寺「月照寺」
はじめまして、現在プーの「まなきねこ」と申します。旅や山歩きが大好きで、あちこち出かけております。
また、ミステリアスな話など大好物。まぁプーの与太話だと思って、聞いてやっておくんなまし。
今回ご紹介する松江市には、藩主松平家の菩提寺、月照寺という名古刹があります。
別名「あじさい寺」と言われるほど6月ごろの境内は、紫陽花の花で一杯になるんです。
鎌倉の明月院にも負けませんよ。
この由緒あるお寺に、何とも恐ろしい話が伝わっているのです。
明治の文豪、小説「怪談」で有名な小泉八雲もビビったという人喰い亀の伝説です。
バケモノ亀の石像、人を喰う
ここ月照寺の広大な境内の中央に、うっそうと木々の茂った林があります。その中にバケモノ亀の巨大な石像が鎮座しております。
そのデカさは、妖怪というよりモンスターといったほうがピッタリなのです。
一体こやつ、何をしでかしたのか。
江戸時代、亡くなった亀好きの藩主をしのんで、家臣たちが菩提寺である月照寺に亀の石像を作りました。
ところが、このバカ亀は毎晩街に繰り出して、通行人をバリバリと喰ったというのです。
何というアホ!
月照寺の和尚さんは、慌てて亀の背中に念力のこもった石碑を立て、出歩けないようにしたとか。
月照寺に行ってみた
物好きな私は、さっそくチャリで松江市までサイクリング。私のアジト、境港市から約1時間で到着です。
月照寺の境内に入ると、目にも鮮やかな紫陽花が満開で、その数も尋常ではありません。
テンション大上がりでしたが、ふと木立の中を見ると、いるではありませんか例の大亀が!
写真のとおり、不気味な色合いでふんぞり返っています。
何を偉そうに。
カチンときたので、説教を喰らわしてやりました。
「人を喰う時は丸呑みはいかん、亀だけに良く噛め(カメ)」
お後がよろしいようで・・・