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百舌鳥(もず)古墳群でコーフン!
今回は大阪出張があったので、ドサクサに紛れて百舌鳥(もず)古墳群に行ってきたことをレポートする。
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前回の古市もそうだが、百舌鳥古墳群もすごい数の古墳や倍塚がある。
今、私の中で古墳がマイブームになっている関係上、行かない選択肢はない! 絶対にない!
ホテルから堺市へ
前回古市(ふるいち)古墳群へは近鉄で行ったが、百舌鳥古墳群へは南海電鉄だ。
私のような純粋な地方人には、近鉄も南海もあまり見分けがつかない。
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今回は堺東駅で下りて、北側から攻め上りたいと思う。
堺東駅の周辺には大小様々な古墳が点在していて、歩いているうちに古墳以外の見所も、分かるようになってくるので不思議だ。
この日の電車内には隣に中国人らしき女性の一団が座っていて、 ゴチャゴチャとすごくやかましい。
おまけにドデカいスーツケースを通路に置いて、平然としている。
イラッとしたが注意する勇気もないし、面倒くさくて見て見ぬふりをする根性無しのまなきねこだが、次の瞬間に胸のすく出来事が待っていた。
革ジャンの下に着たパーカーのフードを被った南河内のおっちゃんが、「おいオバハン、おまえらのケースは邪魔になるやろ、もっと引き寄せんかい!」とオバハンに完全カバチを垂れたのだった。
さしもの中国オバハンも青くなり、なんとスーツケースを引き寄せたのだ。
おっちゃんカッコイイ!
久々に大和魂というやつを見せていただいた。
このおっちゃんの姿を見て、断然南河内のファンになったのである。
東堺駅から歩き始める
今回は堺東駅から古墳めぐりが始まる。
大きな古墳、小さな倍塚、様々な古墳に大いにコーフンだ。
中でもすごいのは、やはり仁徳天皇陵だ。
でかすぎて堺市役所の21階展望台からでも、形がよく解らない。
大コーフンのまなきねこだった!
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この日、堺市博物館で『役行者と行基上人』の展示があった。
学芸員の女性が、すごく解りやすい説明をしてくれて良く理解できた。
半面、私は記憶が苦手なので、そのときは覚えているが時がたつと他人の3倍くらいの量で忘却が始まるのだ。
昼前になって、さすがに腹が減ってきた。
百舌鳥駅近くには、花茶碗というカレー屋さんがある。
ここでは、おばちゃん手作りの器に入った「古墳カレー」が食べられる。
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かなり有名な店なので入れるかどうか心配だったが、奇跡的に客は一人もおらず、座敷独占となったのだった。
ユニークでおいしいカレーを肴に、店主のおばちゃんと話が弾む。
見知らぬ土地に行った時の、醍醐味がここにある!
北畠顕家の奮戦地
堺の港に近いところに「北畠顕家 戦死の地」があった。
古墳を探していたら、マップで見つけたので行ってみようと思い立つ。
北畠顕家は南北朝時代の南朝側の武人で、大軍を率いて近畿地方を転戦、猛威を振るったものの足利家執事の高師直に堺の地で敗れ、戦死した若い武将だ。
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小説などで知っていたので、戦死の場所に巡り合えるのは感動以外の何物でもない。
いやぁ、大阪の南側っておもしろいなあ。
さすがにクタバル
後2~3か所となりゴールが見えてきたが、さすがに足がクタバッた。
右足の中指上部に水膨れができてきて、ビッコをひくほど痛くなってきたのだ。
「泣くな、まなきねこ。日はまた昇る!」と、バカみたいに自分へのエールを送り、足を進める。
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最後の二サンザイ古墳と言うデカい古墳でフィニッシュを迎え、痛む足を引きずりながらビジターセンターに向かった。
水泳の岩崎恭子ではないが、「よくやった、まなきねこ!」と、自分で自分をほめたいと思う。
やった、コンプリートカードGet!
以前にも書いたが、古墳の写真を撮りビジターセンターで提示したら古墳のカード、「もずふるカード」がもらえる。
全てのカードをコンプリートすると、特別仕様のコンプリートカードがもらえるのだ。
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ビジターセンターにいた係りの女性に早速スマホの写真を提示する。
女性は、ひとつひとつ写真を確認してカードを渡してくれた。
今日ゲットしたカードで、百舌鳥、古市、全てゲットしたことになる。
以前手に入れたカードと、今日のカードで全てコンプリートし終えたのだ。それが確認されると、キラキラ光る「もずふるコンプリートカード」が2種類もらえるときたもんだ!
早速確認してもらって、全種類コンプリート間違いなし!と判断が下されコンプリートカードを手に入れた。
キラキラ光るカードを手にして、少しビビるまなきねこでござった!
戦い終えて
今回は堺市の百舌鳥古墳群を散策した。
地元の住民でさえ、「いつかは行ける」とたかをくくり、実際には行ったことがないと思われる古墳だが、とても興味深いものだった。
興味深いのは堺市博物館の周囲にある古墳で、ほとんどが仁徳天皇陵の倍塚らしい。
いったい仁徳天皇とは、どのくらいの権力を持っていたのだろう。
考えるほどに興味が尽きない。
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百舌鳥古墳群は古市古墳群のように、頭が向いている方角が無秩序なのとは対照的に秩序だっている。
何か意味があるのだと思うが、意味を考えるのも真実に近づくようで面白い。
案内板なども全ての古墳に漏れなく建てられており、写真を撮るうえで大変助かった。
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歩数は昨日2万歩だと報告したたが、改めて調べてみると何と4万5000歩も歩いていた。
何ともすさまじい歩数である!
さすがにクタバり、その反面コーフンしたのだった。