イギリス史-イギリスの成り立ちと歴史の個性-
前回は250年の歴史を持つアメリカについての投稿でしたが、今回は2000年以上の歴史を持つイギリスについてお伝えします。
本文に入る前にイギリスの正式名称はご存知でしょうか?実はイギリスではなく、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国であり、アイルランドの北部はイギリスの領土となっています。
紀元前は現在のイタリア、ローマに支配されていました
また日本は大陸と海との距離が50キロで比較的遠い為、モンゴルが攻めてきた元寇まで侵略の危機がありませんでした。
しかし、イギリスはフランスとのドーバー海峡 で30キロと比較的近い為、下記のような侵略の危機が何度も来ました。
→紀元前58年
カエサルが攻めてきた時、イギリスが島かどうかがあやふやで、ブリトン人がいるという理由からブリタニアと呼んでいた
→紀元前43年
クラウディウスが南半分のイングランドを攻めてがっつりホールドする※1
→4-6世紀
ローマ帝国が弱体化に伴いゲルマン民族のアングロサクソン人がイングランドに大移動
そしてアングロサクソン人が7つの王国を作り、ブリトン人は西のウェールズに追いやられた※3
豆知識※1
ローマの支配下ロンディニウムが後にロンドンになる
豆知識※2
アングロランドはイングランドの語源であり、スコットランドとヴェールズはアングロ人ではなかったので、一部の人間はEnglishやイングランドと呼ばれるのが不快に感じることがある
豆知識※3
国民から税金を巻き上げ、7王国の1つの王国の領主の妻・ゴディバ夫人の逸話
旦那から裸で馬に乗って町を一周したら国民から税金を巻き上げないと交換条件を出され、ゴディバ夫人が実行し領民を守った
アーサー王物語
ウェールズに行ったブリトン人達の物語
豆知識※4
イギリスの国旗(🇬🇧)はイングランドの国旗(🏴)とスコットランド(🏴)とアイルランドの国旗(🇮🇪)を合体させたものであり、ヴェールズは含まれていない
7つの王国が1つになった時に北欧から海賊のヴァイキング到来
◯ヴァイキング
北欧で農民として働き、侵略の時際にはヴァイキングと呼ばれていた
ある時イギリスがヴァイキングに敗北し、1016-1042年のスタンフォードブリッジの戦いで北欧からイギリスを取り戻す
→1066年 イギリスのノルマンディー上陸作戦
第2次世界大戦時、ヒトラーに奪われたパリを奪う為に、ノルマンディーからフランスに攻める
その後フランス・ノルマンディーの王がイギリスの王を兼ねる時代が到来し、文化の流れが変わりイギリスがヨーロッパの一国になる
→1337-1453年 百年戦争
イギリスとフランスの戦争で有力貴族や領主同士が争った
→1455-1485年 バラ戦争
イギリスのヨーク家とランカスター家の内乱で、有力な領主同士が争った
土地を貸す代わりに税金を納めさせる土地台帳を作り、国民から上手く税金を集めたが、封建領主の弱体化により後の絶対王政が到来する※5
豆知識※5
ヨーロッパ全域に大災害をもたらした黒死病のペストにより国民半分が死亡
ニュートンはペストが大流行していたイギリスから逃げ、リンゴが落ちたことにわり万有引力を発見
ローマ帝国がキリスト教を国教化したことでイギリスに広く布教される
その際にカトリックが購入すると天国に行けるとして免罪符を売ることに対して、プロテスタントが反対
またカルバンは誰が天国に行くか事前に決まっている為、免罪符の購入の必要はなく、真面目に働いた人が天国にいけると主張
イギリスの宗教改革で、ヘンリー8世はキリスト教カトリックから離脱し、王が主導しているキリスト教、カトリックの英国国教会を作る※6
豆知識※6
ヘンリー8世は、奥さんとの間に男子が生まれなかった為、奥さんの次女と子供を作ることを決断し、元々結婚が不成立だったことを伝えたがローマ教皇に認めてもらえなかったのでカトリックを脱退
カトリックのメアリー1世
ヘンリー8世の後に女王として、プロテスタントを処刑しまくったことでブラッディ・メアリーと名付けられた
黄金時代のエリザベス1世
→1588年 アルマダの海戦
スペインの無敵艦隊を破り、東インド会社を創設
黄金時代と産業革命のヴィクトリア1世
王様として活躍する人物は登場せず、女王の時に花開く
戦争がない時代にイギリスルネサンスでシェイクスピアやお芝居が花開き、また大航海時代にアメリカ失うも、インド、ニュージーランド、オーストラリアを手に入れる
→1914年 第1次世界大戦
三国協商の英仏露vs三国同盟の独墺伊
イギリス一強の時代が終わった為、英仏露で三国協商を結ぶ※7
→1939年 第2次世界大戦
パリを一気に陥落させたナチスvsイギリスの大ピンチを救ったチャーチル
戦後 植民地であった香港、オーストラリア、ニュージーランド、インドがイギリスから独立※8
豆知識※7
イギリス経済学者のケインズはドイツへの賠償金が大きすぎると主張
豆知識※8
イギリスはお金がなかったがビートルズの大ヒット等により外貨を稼ぐ
現在はスコットランド、アイルランド、イングランド、ウェールズが国内で揉めている
EUに入ったものの国内がまとまっていない為、2020年イギリスはEUから離脱した
2000年以上の歴史を持つイギリス史はいかがだったでしょうか?次回は超加速経済アフリカをお届けします!
最後まで読んで頂きありがとうございました😌