#20 ブルージーなパンク・ロック!? THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」
RADIO BERRYで放送中の「ミュージックメモリー 〜音楽のSDGs」担当のケンです。
今日ご紹介するのはTHE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」です。
日本のパンク・ロックの代表的存在であった彼らがより躍進するきっかけになった名曲です。
「どぶねずみみたいに美しくなりたい」という歌いだしで有名な「リンダリンダ」で衝撃的なデビューを飾った彼らは初期の作品ではセックス・ピストルズやラモーンズに影響を受けた突っ走る作風でした。
特にこの「未来は僕らの手の中」は漫画家福本伸行に多大な影響を与え、「賭博黙示録カイジ」を生み出すきっかけになったという噂もあるほどです。
そんな彼らは3rdアルバムの「TRAIN-TRAIN」はパンク・ロックのテンションをそのままに曲の展開に緩急を付けたバラエティに富んだ内容に。
タイトル曲「TRAIN-TRAIN」は甲本ヒロトのトレードマークであるブルースハープが大々的にフィーチャーされた、ブルース・パンクと呼べるような新境地を開拓。バンド初のドラマ主題歌となり、チャート5位を記録。
このアルバムでは他にも「ラブレター」、「青空」などこれまでの勢いに任せた曲とはひと味違う名曲が収録されています。
「TRAIN-TRAIN」冒頭のブルースハープによる機関車の表現はブルースハードロックの雄、クリームも披露していることからブルースでは一般的な表現であり、アルバム冒頭で披露したのはブルース・パンクを確立するというザ・ブルーハーツの宣言なのかもしれません。
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