「出来て当たり前」がもたらす閉塞感
自分は営業事務をしているのだが、職場に「出来て当たり前」という風潮がある。
そのため、少しでもできていない部分があれば減点方式のように評価されてしまう。
具体的にどういうことか。
例えば、100個中、99個のことを苦労しつつも何とか対応したとする。
しかし、残りの1個ができなかっただけで、「全てが出来てない(もしくは、99個のことは端から存在していない)」と見なされてしまう。
こんなことで、一体誰がやる気になるのだろうか?
もちろん、給料を貰っている以上「問題なくこなせて当たり前」なのはある程度は理解できる。
だが、問題のない状態を「なんの苦労もなく、楽な仕事しかしていない」とするのはおかしいのではないだろうか。
「何も起きないようにするのも楽じゃない」のである。
事務の仕事だけでなく「現状維持することが目的」のような職業は、このような問題を抱えがちなのではないだろうか。
「クレームになりそうだったが、色々な人と連携し何とか丸く収まった」「他人のミスに気づき対応し、事が大きくなるのを未然に防いだ」などは、目標数値など設定されてもないし、評価面談でいちいち報告するような「成果」ではない。
業務で大切なことであるはずなのに、必死で対応しても何の評価にもならない。
「どこがどう大変で、何とか丸く収まった」などの実態は、当然、実務に携わっている者しか見えてこない。
上司に報告が上がるのは、「問題が起きそう、もしくは起きた事案のみ」である。
そして上司は大概、「営業担当者」出身であり、説明しても事務業務を理解することが難しい。
「ミスなくこなせてやっと満点」で、減点方式の「事務担当者」が、例えば120点の評価を受ける日など永遠に来ない。
この状況で腐らずにやっていくにはどうしたらよいのだろうか。
どうも最近仕事で舐められてるな?と感じることが多いため、この記事を書いた。
異動や転職しかない気もするが、未だに模索中である。