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しょうもない話をもっと聞きたいんです

他人のしょうもないエピソードを聞くのが好きだ。
ここで言う「しょうもない」というのは「退屈」という意味ではない。

「小さいエピソードとか聞きたい」ということだ。
印象に残った日常的なできごとや、その人が思ったこととか。

大事件でなくてもいい。
むしろ、大事件じゃない、日常的なことのほうが、その人の人となりを作っているんじゃないだろうか。

自分は気づかないような発見、とまではいかないが
「へぇ~そういうことを思うひともいるんだ~」という、想定外の場所から頭を殴られたような、視界がクリアーになるような、新鮮な感覚がほしいからだ。

最近読んだ、『断片的なものの社会学』という本は、社会学者が市井のさまざまな人にインタビューした本だ。
(もちろん、「しょうもない」と言うには失礼なほど、壮絶な人生を歩んでいる人の話もある。)

ずーっとふわふわした感覚的な話が多い。
これを読むと、すれ違う人、たまたま電車に乗り合わせた人、済ました顔の人も、それぞれ背景があるんだなあとただただ思う。

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