3.日本の中のポルトガル

2015年4月7日に京都でポルトガル菓子専門店Castella do Paulo(カステラ ド パウロ)を開業して8年がすぎた。
パウロを柱にスタッフが10人。早朝だけのスタッフもいるし
週2日だけのスタッフもいる。でもこの中でポルトガルへ行ったことのあるスタッフは3人だけ。
8年前も同じだ。
メンバーは違えどポルトガルへ行ったことのあるスタッフは少ない。
そこで私は少しでもカステラ ド パウロ で働いてくれる皆にポルトガルの味を知ってもらい、もっとポルトガルを感じてもらいたい、と言う理由で
毎日お昼のまかないにポルトガル家庭料理を作ることに決めた。
「女に二言はない」
これ、私の生き方なので
毎日毎日みんなに喜んでもらいたくて、ポルトガルに興味をもってもらいたくてせっせとポルトガル料理をつくった。
でも、なんの反応もしてくれないスタッフがいた。
(食べてはるけど、どう思ってんのん?嫌ならお弁当をもってきてきれてもええねん。お昼の休憩時間やし自由や。)
ただ反応なしの態度に
ほとほとくたびれてしまった。
そこでNHK「サラめし」という番組に連絡を入れた。
「ポルトガル菓子店でポルトガルへ行ったことのないスタッフのために
お昼のまかないにポルトガル家庭料理を作っているのですが
反応がまったくありません。いったいどう思っているのでしょうか?
嫌なのでしょうか?
真意をさぐりにきてください」と。


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