総務課に異動になり考えた、この仕事の先にある未来
異動になったことで「総務の仕事」について考え出しましたが、それまでは総務について考えることすらありませんでした。雑務ばかりで専門性が必要なさそうなので、縮小する運命の仕事なのかなとも思ってました。しかし改めて考えて見ると、実は人がやるべき業務として一番生き残る仕事なんだろうと思い直しています。
まず、世の中で大きな変化はAIの進化です。人間の仕事で今後数十年の内に多くの仕事が自動化の影響を受けると言われています。ただAIには得意不得意があります。得意なのはルールが決まっていることや、物理作業が少なくコンピュータ内で完結するような業務。専門性が高い事務作業は実はAIの得意分野です。例えば士業の事務作業、経理の事務などの仕事は近い将来なくなると言われています。
逆に苦手なこともあります。ひとつ目は「創造すること」。ルールを作ったり、感覚的な部分を理解して実行することは苦手です。ふたつ目は「人とのコミュニケーション」。相手の反応を見ながら伝え方や間の取り方を変えることは苦手です。簡単に言えば「よく気が利くね」といった行動はAIには難しいと言われています。この分野で人の価値が出せる道がありそうです。
また、完全にAIまで置き換えないまでも、処理の一部を簡単にする事で省力化する流れもあります。お客さんが自分でバーコードを読み取り決済まで完了させるセルフレジなどが一例です。ガソリンスタンドは作業がシンプルなのでセリフ式が主力ですが、スーパーのレジはそれよりも複雑なのでまだ人のサポートが必要です。仕組みをさらに工夫できるまでは完全無人化は先になりそうです。
こう挙げてみると、総務の仕事って人間じゃないと出来ないことが多く、仕事としては無くならないけど、省力化の影響は受けそうで、より複雑な業務や、人がやることで付加価値がつけられる業務が残るし、それが実現できる人が残ることになりそうです。
書類ひとつ渡すにしても相手の手間を出来るだけ省き、気持ちよく対応できるようにセットアップして渡す。会社の方針や理念を理解して最後まで業務を畳み切る。人と人、作業と作業の間を繋いでルールや手順書に無い事を判断してスムーズに仕事を進めるなどなど。従業員や会社に必要とさせる取り組みが大事になると思います。
それが実行できれば、視点や行動が身につき、どこに行っても活躍できる人になるのではと考えています。