連続テレビ短編ドラマ「峯山みどり」=節約の最前線=
「明日の我が身」
峯山みどり、27歳、独身、筋金入りの節約マニア。
今日の夕食は、ブラックトリュフとフォアグラのビーフブルギニヨン。
「なんとも贅沢な料理名ね。では、いただきます。」
みどりさんは、パカッと缶詰のふたを開けました。
そう、今日は、防災用持ち出し袋の食品ローテーションの日です。
缶詰、カンパン、チョコレート、経口補水液。
缶詰は少々お高いものを用意しています。それは、いざというときも「おいしい」食事をすることで気持ちをポジティブな方向へ持っていくためです。
「そして次の機会に食べるのはこれ。伊勢エビと帆立貝のボロネーゼソース。楽しみだわ。」
みどりさんは、持ち出し袋のアップグレードをしました。今回は、すべての物品の防水対策です。防水バッグに個別に物品を入れることにしました。
そしてみどりさんは、水害被害地救済支援の寄付をしました。銀行アプリでぽちっと。
こうした行為はやがてまわりまわって自分に返ってきます。
「情けは人のためならず」
毎夜、安心してぐっすり眠れるのは、自分の意識・行動と、社会共助の安心感です。
政治思想やイデオロギーは関係ありません。人は一人で生きているわけではないのです。
「冷房がんがん効かせて、毛布かぶって寝てるお前が何を言う!おい、船長!」
ごもっともでございます。
「来月の電気代の請求書に恐れおののき震えて眠れ。実際それを見て、愕然としてしまえ!」
恐や、恐や。