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「土作りと種まき~いよいよ始まる菜園生活~」

咲花「おはよう! 道具は全部揃った? あら、ちゃんと100円ショップで済ませたのね。偉いわ」

小鳥「わぁ、プランターも土も買ってきてくれましたね。今日はいよいよ種まきですね!」

咲花「その前に、まずは土作りからよ。いい? スーパーの野菜は見た目重視だけど、家庭菜園は『育てやすさ』が大事なの」

小鳥「そうなんです。市販の培養土だけでも育ちますけど、ちょっとした工夫で、もっと野菜が育ちやすくなりますよ」

咲花「今日は小松菜を育てるのよね。小松菜は土の質にはあまりうるさくないけど、それでも最低限の準備は必要よ。まずはプランターに排水用の穴があるか確認して」

小鳥「あ、私が見てみますね...大丈夫です!ちゃんと穴が開いています」

咲花「よかった。次は、穴を塞がないように、プランターの底に新聞紙を敷くわよ。これ、大事なポイントなの」

小鳥「新聞紙はどのくらい敷くんですか?」

咲花「2枚重ねくらいでいいわ。これは土が流れ出るのを防ぎつつ、水はけを良くするためよ。野菜って、水はけが悪いと根腐れしやすいの」

小鳥「なるほど!新聞紙を敷いたら、次は土を入れるんですよね?」

咲花「その通り。でも、その前にちょっとした裏技があるわ。ペットボトルを切って、穴をあけたものを土の中に埋め込むと、水やりが楽になるの」

小鳥「あ!それって、自作の給水装置ですね。根元に直接水が行き渡るから、効率的です」

咲花「そう。お財布にも優しい裏技よ。さて、いよいよ土入れね。培養土は袋の中で軽く揉んで、固まりを崩してから入れましょう」

小鳥「プランターの縁から2〜3センチ下までがいいんですよね?」

咲花「その通り。水やりの時に溢れないようにするの。土は軽く押さえる程度で、ギュウギュウには詰めないでね」

小鳥「次は種まきですね!小松菜の種って、すっごく小さいんです」

咲花「そうなの。だから、まずは土の表面を平らにならして、浅い溝を付けるわ。指で軽く線を引くくらいでいいの」

小鳥「種はどのくらいの間隔で蒔けばいいですか?」

咲花「1センチくらい空けて、まばらに蒔いていくといいわ。くっついちゃっても大丈夫。後で間引きするから」

小鳥「あ、でも種が小さすぎて扱いにくいですよね...」

咲花「そうね。ここで便利なのが、さっき作ってもらった『種まき用のお皿』よ。白い紙皿なら、黒い種が見やすいでしょ?」

小鳥「なるほど!お皿を軽く叩きながら、種をパラパラと蒔いていけばいいんですね」

咲花「その通り。蒔き終わったら、薄く土をかぶせて、霧吹きで水をあげるわ。ジョウロだと種が流されちゃうから、最初は霧吹きがいいの」

小鳥「種を蒔いたらラベルも立てておきましょうね。蒔いた日付と野菜の名前を書いておくと、後で管理がしやすいです」

咲花「そうね。これで基本的な作業は終わりよ。あとは毎日の水やりを忘れずにね。土の表面が乾いたら、霧吹きで優しく水をあげるの」

小鳥「発芽までは5日くらいですね。その間も土が乾かないように気を付けましょう」

咲花「そうね。でも水のやりすぎも禁物よ。土の表面が乾いたな、と思ったら軽く霧吹きする。それを毎日続けるだけ」

小鳥「あ、それと今の時期、夜は結構冷えますよね。新聞紙で簡単な防寒対策もしておきましょうか?」

咲花「そうね。でも日中は必ず新聞紙を取り除くのよ。日光は野菜の成長に欠かせないもの。『面倒くさがらない』これ、家庭菜園の黄金則ね」

小鳥「来週は、きっと小さな芽が出ているはずです。楽しみですね!」

咲花「そうね。自分で育てた野菜の成長を見守るのって、意外と楽しいものよ。今週は毎日、発芽の様子をチェックしましょう。それじゃ、また来週!」