「秋の空 時計」 エオランデ終章:時の羅針盤
空は高く澄みわたり、その広がりはまるで無限のよう。エオランデはその空を見上げながら、つぶやいた。
「新しい冒険が始まるわ。」
異国のこの地に根を下ろした友は息災だった。冒険の旅に出るエオランデにとって、大きく強い心の支えと感じられた。
新たに手にした時計を懐から取り出してまじまじと眺めた。その時計は持ち主の時を刻むという。その心を、運命を、未来を。
その時計は羅針盤のように、長針も短針も秒針も、ただ先を指し示している。
時計を改めて懐に戻し、町を後にする。彼女の旅は始まったばかりで、その目的地は遥か遠くの彼方。先に何が待っているのか、まだ誰も知らない。エオランデは一つ確信している。この時計が示す「時」が、新たな冒険と出会い、そして未来への扉を開く鍵となるのだと。
この秋の空は高く、その風は心地よく、エオランデの足取りは軽やかだ。彼女はその先に広がる未知の世界に胸を躍らせながら、一歩一歩前に進んで行く。その時計の針は静かに、しかし確実に、エオランデ自身の「時」を刻み続けていた。
「行こう。」
えっと、秋の空と時計というお題があまりにもしっくりきすぎて、出来レースかと思う位です。おもわずエオランデ終わらせてしまいました。この作品からいきなり読んだ方には意味がわからんと思いますが、ま、それはそれとして。
パンダ船長