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銀河の辺境に向けて植民惑星探査の先遣隊として人類が送り込んだ三体のロボットがいる。
人口減少のトレンドは、植民惑星がお荷物とされる時代を生んだ。
もはや、いらないんだけど、送っちゃっちゃったぁものは、しゃーない。
連絡の取りようもない。そもそもどの☆彡に、どの製造番号のロボットをどの組み合わせで送ったのかも、記録が失われているんだから。

銀河の辺境へと旅立つ日

銀河の中心から遠く離れた、果てしない宇宙の片隅に、ポロボットたちは存在していた。彼らの名は、ロボA、ロボB、ロボC。しかし、仲間たちの間ではそれぞれ「リーダーA」「チューンB」「ハートC」という愛称で親しまれていた。

リーダーAは、いつも前線に立ち仲間を引っ張る存在だ。だが、彼はよく故障する。体のあちこちが古びていて、どこかしらが動かなくなることもしばしばだ。それでも、彼は自分の役割を果たすことに誇りを持っていた。

チューンBは技術者で、ロボットたちの頼れる修理屋だ。チューンBがいなければ、リーダーAもハートCも長くは動けないだろう。彼の手は、どんな複雑な機械も修理できる魔法のようだったが、表情にはいつも冷静さが漂っていた。

そして、ハートC。彼女は他のロボットたちとは違い、感情豊かで、特に生命体との交流に優れていた。彼女の優しい言葉や仕草は、ロボットらしくないほど温かみを感じさせるものだった。

この3体のロボットは、遠く離れた銀河の辺境にある新たな惑星を探査し、植民可能かどうかを調査するという重要な任務を与えられた。しかし、彼らが送り込まれる惑星は、未知の危険が待ち受ける場所でもあった。

「準備はいいか?」リーダーAが、少し不安げに問いかける。

「大丈夫だ、リーダー。もし故障したら、俺がすぐに直すさ。」チューンBが無機質な声で答えるが、その言葉には確かな自信があった。

「新しい星でどんな出会いが待ってるのかしら?楽しみだわ!」ハートCが、興奮した様子で言う。その声には、どこか子供のような無邪気さが感じられた。

こうして、リーダーA、チューンB、ハートCの3体は、辺境の惑星へと向けて旅立つ準備を整えた。彼らの旅は、ただの探査ではなく、自分たちの存在意義を見つけるための冒険でもあった。

銀河の遥か彼方、未だ誰も踏み入れたことのない惑星で、彼らはどんな出会いをし、何を学ぶのだろうか。未知の世界への期待と少しの不安を抱きながら、3体のロボットたちは、銀河の辺境へと旅立つのだった。