情報Ⅰ共通テスト対策問題 No.435

『毎日の情報Ⅰ』〜毎日配信企画〜

No.435

　シミュレーションは、現実のシステムやプロセスを模型や数学的な表現によって再現し、それを操作・観察することで、現実の現象を理解したり、将来の予測を行ったりする手法です。

　例えば、建築設計では、設計図をもとにした［　ア　］を作成し、その機能や見た目を評価します。このようなアプローチにより、設計者は実際の建築物が完成する前に、設計の妥当性を確認することや、改善点を見つけることが可能です。これは物理的な模型ですが、現代の設計プロセスでは、コンピュータを用いた［　イ　］も広く行われています。このようなデジタルツールを用いることで、時間とコストを大幅に節約することが可能となります。

　特に3Dモデリングソフトウェアを使って作成した３次元のモデルは、断面形状を積層させ、物理的な形にすることも可能で、このような技術は［　ウ　］といいます。これにより、設計者はデジタルモデルを直接触ることができ、形状や大きさをより具体的に理解することができます。

　一方、シミュレーションの中には、確率的な現象を取り扱うために、乱数を用いるものもあります。その一つが［　エ　］です。この方法は、ある問題の解を求めるために大量の乱数を生成し、その結果から統計的な解析を行います。一見すると非効率的に見えるかもしれませんが、解析的に解を求めるのが難しい問題や、大量の試行回数を必要とする問題に対して有効です。また、結果の不確実性を評価することも可能なため、リスク分析や意思決定の分野でも活用されています。

問１：空欄［　ア　］から［　エ　］に当てはまる言葉をそれぞれ答えなさい。

⓪ バーチャルリアリティー
① ３Dプリンタ
② 実物モデル
③ ハプティックフィードバック
④ 論理モデル
⑤ プロセッシング
⑥ラピッドプロトタイピング
⑦ デジタルツイン
⑧ モンテカルロ法

問２：次の選択肢の中で、乱数を使って行うシミュレーションとして最も適切なものを選びなさい。

⓪ 建物の構造解析
① モンテカルロ法によるゲームの勝率予測
② 3Dプリンターを使用したキーホルダーの作成
③ ボールを投げた時のシミュレーション

〜解答と解説〜