拝啓、神さまへ神社での挨拶
神社での挨拶について
皆様は神社を参詣する際に、何をお願いするでしょう。または何を考えるでしょう。さまざまなご意見、十人十色あると思います。わたしは良し悪しではなく神社では何をお願いしても、また何を考えてもよいと思います。
日本の神さまは八百万の神さま、寛大な御心をお持ちであることが多くの人々から崇敬を集めるのだと思います。
それでもせっかく神さまへご挨拶をするのです。邪なお願いごとや考えは捨てたいものです。わたしも以前は自分勝手なお願いごとばかりをしていました。その後、それではいけないと思い、日々平和に過ごせることへの感謝をするようにしています。
現在では一周まわってと言いますか、何もお願いごとも考えごともしません。強いて言えば、神さまへ失礼がないよう自身の名前と住所を名乗るくらいでしょうか。
言霊について
お寺さん、仏教ではお経を唱えます。南無阿弥陀仏と唱えたり、心経を唱えたり。
しかし神社、神道では特別な言葉を唱えません。とは言え、何もないわけではなく神拝詞、となえことばがあります。神社の拝殿などにとなえことばと書かれた木札が置かれている場合があります。そこにはこのように書かれているはずです。
祓え給い 清め給え 神ながら 守り給い 幸え給え
(はらえたまい きよめたまえ かむながら まもりたまえ さきわえたまえ)と読みます。お祓いください。お清めください。神さまのお力により お守りください 幸せにしてください と言う意味です。
日本では古来から言霊と言う概念があります。人間の発する言葉には力があり、口に出すことによってその力が実現すると言うものです。これは良い意味の言葉はもちろん、悪い意味の言葉も同じです。今年の大河ドラマである「光る君へ」でも平安時代の貴族が悪い意味の言葉を口にすることを憚ると言う場面があります。
誰かが聞いているからではないのです。お天道様が見ているではありませんが、良い意味の言葉を口にしたいものです。