ホワイトな学校へ#43 寄り道⑪ 出勤の同志
毎朝同じ時刻に出勤していると、会う人がだいたい決まってきますよね。
私は、いつも乗り換えの時に会う、横断歩道を一緒に渡るお姉さまを、密かに「出勤の同志」と呼んでいます。
彼女はいつも、スニーカーにおしゃれなリュック、スリムなパンツにTシャツ、寒くなってくるとトレーナー(今は上にたっぷりとした白いコート)という出で立ちで、颯爽と歩いています。
(みゃー先生のように絵が描けたら、伝わり易いのですが…)
無言の横断歩道バトル
最初の頃、なぜ彼女が、横断歩道の右寄りで待つのか、わからなかった。横断歩道の中央から橋の欄干沿いを進んだ方が、駅には最短で着くのだ。
信号が変わるやいなや、駅の方からも人の波が押し寄せ、その波を掻い潜って前進する。中央突破して橋の欄干沿いを目指すが、駅から来る人たちも橋の欄干沿いを通って最短で横断歩道にたどり着きたいのは同じ。無言のバトルの結果、人の波に負け、くしくも欄干からかなり離れたところを大回りしなければならないという日々が続いていた。
しかし、ふと気づけば、例の彼女は欄干沿いを最短で進んでいるではないか!
なぜだ?私は、翌日、試しに彼女の後について信号を渡ってみた…
謎が解けた!
彼女は、欄干に対してインコースから入ることで、駅からの波の内側に入り込むことに成功していたのだ。
この発見は尊敬に値する。
私は、朝、彼女と会ったときは、彼女と行動を共にすることにした。彼女の歩調はとても速いので、彼女の後ろを歩くことで、その恩恵に預かることができる。斯くして、私は、毎日のように最短距離で乗り換えることができるようになった。
ただ、勝手に恩恵に預かるだけでは申し訳ないので、私は、少しでも彼女をサポートできる方法を思いついた。それは、彼女の半身分左斜め後ろを歩くこと。そうすると、正面からは、だいぶ幅が広く見えるようになり、人の波が彼女の前で広めに開くことになる。日差しのある夏は、日傘をさして、さらにサポート力を強めた。⇊⇊
彼女が歩きやすいということは、私もとても歩きやすいということ。
ほんの些細なことでも、気分よく出勤できることはありがたい。
彼女に会えない日でも、この技にチャレンジし、成功する日も増えてきました。
「出勤の同志」に会えた日は、ラッキーday
最短コースで駅に着けたら、超ラッキーday!
皆さんも、何か、出勤時の楽しみを見つけてはいかがでしょうか!
次回は、その20 組織の原理 です=^_^=