夫が希少がん! 第2章
第2章 入院
入院前検査を一通り終え、ようやく入院する日を迎えた。朝からバタバタの中、病院へ向かった。
手術着を着て、手術室まで歩いて向かう夫に同行。これまたドラマでよく観る1シーンみたく、ベッドの上に寝かされた夫を心配そうに見送る家族の姿はそこにはなく、いい意味でとてもあっさりしたものだった。
手術は、全身麻酔、時間は5時間程の内視鏡手術だった。傷跡が残らなかったのが何よりも良かった。とは言っても、術後しばらくは、術部の腫れが痛々しかった。綿を鼻に詰めた顔は、以前の表情とはかけ離れていたが、夫は意外と平気そうだった。それが救いだった。
幸いにも転移もなく、術後の抗がん剤治療もする必要もないという事だったので、1週間程の入院を経て、予定通り退院出来た。帰宅後は、2日程の自宅療養後、復職した。もっとゆっくり休んだらって言ったけど、夫は聞かなかった。
そして、鼻の綿交換、鼻洗浄は、夫の新たな習慣となった。
今となっては、この時のことを、また違った角度から見ることもできるように思う。それは、また後ほど語るとする。。。。。
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