37歳。まさかの小学校生活やり直し
御年37のわたしは。
今週月曜日から。
小学校に通っている。
だいぶ遅刻気味だけど、毎朝登校して
下駄箱で室内履きに履き替え、てくてく階段を上り
教室に入る。
珍獣兄と。ドーン
一週間前の今日は、翌週からこんな日々が始まるなんて夢にも思わなかった。
今もまだ夢を見ているよう。(さめてくれ
事の発端は4月6日木曜日。
翌日に控えた入学式の予行のため、珍獣兄と現地入りした。
環境の変化や新しいことに対する不安が強い彼は、片時もわたしの手を離さずで
体育館に入場する際の練習でも、そのスタイルを維持していた。
「そうだよね、不安だよね。
明日もお母さんと手を繋いでいて大丈夫だよ」
先生が声を掛けてくれた。
先生、優しいなァ…
……え?
お母さんってわたし?
わたしも一緒に入場するの?( ゚д゚)?
先生…この子はいいとして、わたくしの意向は……
かくして入学式当日、わたしは珍獣兄と手を繋いで入場し
式典の間中、彼の隣に座っていた。
70名近いピカピカの新一年生の中に、一人混じってるおばさんが目立たないわけがない。
もう嫌で嫌で嫌で嫌でたまらず
入場の時は、絶対に保護者席を見ないように顔を背け
おいこらジロジロ見てんじゃねーーーーよ!!タコ!!!バーカバーカ!!カバ!!٩(╬ఠ༬ఠ)و
と心の中で毒づきまくっていた。
※わたしは自他ともに認める「大人気ない大人」です。
そんなスッタモンダがあったから、式後はどっと疲れたものの
謎の偉業を成し遂げた達成感で満たされてもいた。
しかし、2日後の日曜日。
いよいよ明日から、珍獣の学校生活が始まるのかー!
そう呑気に考えていた時、はたと気づいた。
わたしと一緒じゃないと、入学式に出られなかった。
え?じゃあ明日からは?
…
……
………((((;゚Д゚)))))))gkbr_:(´ཀ`」 ∠):_ ゲホ
恐る恐る本人に確認してみたところ
「かかと一緒じゃなきゃ行かない。」
と、期待を裏切らない力強い返答。キッパリ
こうして、わたしの小学校生活第2章が30年ぶりに幕を開けた。
あまりに唐突な展開に、頭も体もいまだ追いついていない。
でも、3日間を学校で過ごしてみて、まず思うのは
「学校、変わったなぁ…」ということ。
もちろん良い意味で、だ。
わたしがなんちゃって小学生になれた(決してなりたくはなかった)のは
先生たちが迎え入れてくれたから。
おずおずと同伴を申し出ると
「もちろん!一緒にいてあげてください。」
とあっさり、でも温かく了承してくれた。
断られることも覚悟していたので、驚いた。
わたしが本当の1年生だった30年前、人一倍敏感な子に対するこうした救済措置は、ごくごく稀だったのではないかと思う。
とはいえ毎日、妹のオケちゃんを保育園に送った後
45分遅れで珍獣兄と登校し、半日過ごして
お昼すぎの下校後、周辺で時間をつぶし、夕方オケちゃんをお迎え…という日々は
さすがにちょっと…いや相当きつい。
というか無理!!( ゚д゚)
仕事どころか、家事もできない。
時間のやりくりを真剣に考えないといけない。
…いや時間のやりくりじゃなくて卒業を真剣に考えないといけない。