熊と海の夢
実家の勝手口はガラスのはまった引き戸です。
その向こうに私の身長より大きな熊がのそりと立って私をみつめているのが見えました。真正面から仁王立ちという雰囲気でなく、やや体を斜めにして、通りすがりまたは物陰から覗き見という感じのやや中途半端な雰囲気を身に纏っていましたが、距離が間近だったため私は恐怖を感じ、その場を去りました。
私は家の中を移動し、別の出入り口から外に出て、勝手口の熊を探しましたが見当たりません。
自分を追いかけてきてるとは考えませんでした。
辺りは賑やかでたくさんの人がおり、これに紛れてどこかへ行ってしまったんだろうと思いました。
ここで別の夢に切り替わったのか、全く別の場所にいます。
車の運転席に友人らしき人物がいて、「願書出してもいないNTTに採用になっちゃった」と嬉しそうに話しています。
車の外に出ると、別の友人(実在する高校の同級生の容姿)と立ち話になり、彼女がどこに就職するかという話に耳を傾けます。高校の卒業式の日のような空気でした。
進路が決まった新卒の年齢の友人達が、これから別々の道を歩くという別れの気配を漂わせつつ、互いを祝福し、讃え、学生時代への未練を置いてくるような晴れがましい場でした。
私は一人、働いていないことに負い目を感じつつ、でもその場に溢れる特別なムードを心地よく感じていました。
つぎの場面は道路を走る車の中です。
運転していた友人が突然ハンドルを離して車の後ろの友人の方に行ってしまいました。
助手席にいた私は慌ててハンドルをつかみ、助手席からペダルを操作しようとしますがうまくいかず、周りの車にぶつけてしまいます。
最終的に車は道路の先端の先にあった海に落ちてしまいます。
ただし道路と砂浜?海の高低差が全くなく、浅瀬だったので車が沈み切ることもなく、誰も怪我したり溺れたりはしてません。
周囲もやれやれ大変だったね、という穏やかな態度です。怒ったり焦ったりする人はいませんでした。
●●夢のメッセージ
思案に思案を重ねた結果は、なんと振り出しに戻って仕切り直しということでした。
★★夢のキーワード
戸→境界、仕切り
熊、ぶつける→力、解決
出入り口→選別
運転席→指示、運営
採用→賛成、共感
別れ→再生
道路→計画、工程
助手席→案内
海→回顧、母性