閉じ込められる夢
夢の中での私の精神状態を考えて、実家に住んでいたころ、すなわち少なくとも4-5年前の状況だったように思います。
経緯は忘れましたが、当時お付き合いしていた人とおぼしき人物が私をシーツにくるんで、小学校にあった掃除道具入れのような縦長のドアつきの箱に閉じ込めます。においまでそれそのものでした。
私は怖くなります。自分の身がどうなるかということも少し怖かったですが、閉じ込められている閉塞感、恐怖が強かったです。
現実では閉所恐怖症、暗所恐怖症ということはないのですが、ずいぶん息苦しく感じられました。
相手の気配がなくなってから、少しだけ戸を押すと開きます。そんな気はしていましたが、相手は私を拘束もせず、戸に鍵もかけず、ただシーツにくるんで閉じ込めただけだったのです。
道具箱の中から出ると、実家の私の部屋でした。
私は相手がしばらくしたら戻ってくると感じています。
部屋で横になっていると、飼い猫のためにいつも少し開けていた引き戸からゴールデンレトリバーが入ってきました。あまり気が進まなそうではありましたが布団の脇にやってきて、少し撫でさせてくれました。
私はその犬が誰かに可哀そうなことをされたのを知っていました。
それでもその犬が私を慰めてくれていることに感謝し、健気さに感心していました。私が少し撫でて労うと、犬はそそくさと出て行きました。
犬が去った後、私の布団には犬の手の先、肉球が転がっていました。どこにも血の跡はありません。
痛くなかったのかな?などと考えていますが、夢なので深く考えてはいません。
傍らに私の猫がいました。どうして毛並みが全然違うオレンジ色なんだろう、と思いますが、私の飼っていた猫でした。犬を見て怖がったかな、と思っています。
私を閉じ込めた相手は帰って来ません。
私は家から出ます。車を運転したような気がします。
見知らぬ何人かと一緒に舗装された山道を登るとすぐに目的地にたどり着きます。美術館のようにも、元職場のようにも見えます。
そこで食事をとろうとします。
食堂を目指すと、途中に元職場の同僚がいました。彼女はすっかり大人びています。
「まだここで働いてたんだ」と声をかけると、彼女の方も驚いていました。私にあれこれと話しかけてきましたが、身に覚えのないことばかりであまり理解できませんでした。
食堂で並んで、食べ物を買います。食べたかどうかは覚えていません。
そこで現実では有名人の女性に逢います。小さい男の子を連れていました。
話しかけもせず眺めているだけです。
別の人から、彼女が私と美術館でばったり遭遇したことを覚えているかと言われ、そのことが号外になったと教えられます。
どうして私と会ったことが号外になるんだろう??と疑問に思います。
しばらくして、私と会ったことが号外になったんじゃなくて、あの美術館に行ったことが号外になったんだなと一人で納得しました。
●●夢のメッセージ
目標を達成すると、今の自分とはまったく違う世界にいることになりそうです。
逆に言えば、今の自分とあまり変わらずに住むような目標は、低すぎて刺激にならないかも。
★★夢のキーワード
実家→回顧、母性
付き合っていた人→分身、身代わり
シーツ→回復、休息
箱→秘密、隠蔽
戸→窓口、社交
自分の部屋→居場所
犬→生活の充実
猫→自由、自立
肉球→母性
運転→エネルギー
道→計画、工程
美術館→開放、本音
職場→義務、課題
食堂→理解、納得
同僚→見本
有名人→憧れ、目標