お墓を買ってよかった
最近案内所にいらっしゃったお客様の話。ご主人が亡くなったばかりで樹木墓をお探しという方。私の家は気持ちの整理がつかないのでお墓はまだだが、こういう方たちをみるとすごく強いな、と思う。
見学して見積もりをお渡ししようかと思っていたら、今日契約したいという話。入金は今日でなくて大丈夫。そう説明すると、希望の区画を手に入れて嬉しそうに帰られていった。こういうときこそ、このアルバイトをやっていて良かったと思う。
これはその奥様も将来入るお墓。私はまだその年代ではないけれど、どういう心境なのかな、自分のお墓を作るということとは。私の祖母曰く、お迎えに早く来て欲しいという心境になるんだそう。だれでも死は怖いはずだが、迎えに来てほしいなんて、どういう思考回路になるんだろうか。ある一定の年以上になると、達観のレベルがぐんと上がるのかな。
生前にお墓を準備することは古来中国ではおめでたいこととされていて、お墓に名前が赤字になっているのを見たことある方も多いかもしれない。寿陵(じゅりょう)という。
もし菩提寺が無かったら、気に入ったお寺を見つけ、墓石やデザインを決めるのは大変根気の要ることなので、足腰が元気なうちに探しておいたほうがいいですよとお話ししている。
葬儀は前もって準備するにも限度があるが、お墓はできる。一般墓については、たとえば公的霊園だとすでに亡くなった方のお骨がないと契約できないといった制限があったりする所もあるが(つまり生前契約ができないケース)、樹木葬は生前契約が問題なくできることが多い。
葬儀と納骨を、残された遺族が同じタイミングで対応するのは本当に体力的、心情的にしんどいと思うので、中高年にさしかかったら早めに考えておいたほうがいいです。
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