だまされた人たちの80パーセントは自分はだまされないと思ってる。でもね...これが国際ロマンス詐欺‼︎ ダーリンは戦場詐欺師 (改) Day 3
これは、わたしが数年前に出あった国際ロマンス詐欺とのやり取りの記録です。
今思えばおかしいところ満載なのですが、心引きずられていく様子をお楽しみください。
詐欺集団のやり口を知ることで、これが詐欺被害の抑止力になれば幸いです。
Day 3 恋の予感
朝、わたしはメッセンジャーを見るというルーティーンがあります。
グループチャットでやり取りをする人はイギリスやカナダに住んでいる友達が多いため、時差の関係で自分が寝ている間に話が進んでいることが多いためです。
ログインしたと同時に私の起床を待っていたかのように Carlからもポエムのようなメッセージが入ります。
C: 夜は終わり朝が始まった。
さあ、起きて僕にハグする時間だよ。
僕は部屋でコーヒーを飲みながら鳥たちの可愛いさえずりを聞いている。
問題は僕の隣にキミがいないこと。
お互いに見つめ合って「おはよう」が言えたらな、と思う。
昨夜はどんな具合だった?
S: ワオ、あなた、すべての女の子にこんなことを言っているの?
C: いいや、キミのような特別な人にだけだよ、キミとは友達だからね。
S: あらまあ、あなたは詩人?(笑)
C: フォトジャーナリストだよ、若い頃は記事も書いていたけれど、ありがとう。
S: こんなラブリーな言葉をもらったことないわ、ありがとう。
C: マジか?!日本の男は目が節穴だな、こんな素敵な女性を!
僕はキミを見つけてラッキーな男だ。
と、まあ朝っぱらから濃密な会話で一日が始まりました。
夜、仕事中はメッセンジャーを切っているという話をすると LINEはどうかと持ち掛けられる。
何で LINEなんか知ってるんだろう・・・ まあ英語のレッスンと思えばいいか、と IDを教えるとすぐに彼は友だち追加してきた。
Unity and Loveというハンドル名で登録されている彼のアカウント。
なんだろな、この不信感。
外国人でLINEをやってる人なんて聞いたことない。
※(注) LINEに誘導することは詐欺師の常套手段のひとつです。
安易に友だち登録しないことをおすすめします。
C: 仕事仲間で奥さんが横浜出身の人がいてね、日本人なら LINEアカウントは必ず持っているから、って教えてもらったんだ、初めて使ってみたよ。
その割にスタンプを使ったりして使い慣れている感ありあり。
ここで気を付けなければいけなかったこととして、 LINEのウエブサイトにも書かれているように「 LINE IDを知らない人と交換しない」でした。
LINE安心安全ガイド
https:// line. me/ safety/ ja/
FacebookページでつながっているのだからLINEで友だちになる必要はなかったこと、大人のくせにこんな基本的なことすらできていなかった自分にあとから愕然。
それからというものやり取りのほとんどは LINEになったのです。
内容はと言えば私の身の上話を聞きつつ私の経済状態を探ってどれくらいなら搾り取れそうか調査していたように思います。
そうやって話を聞きつつ彼は唐突にこんなことを言ってきました。
C: 息子にキミの写真を見せたんだ、息子が新しいママをとても気に入ってね、早く会いたがっていたよ。
S: ちょっと待って、新しいママってどういうこと?私たち知り合ったばかりでしょ?子供になんてこと言うの?!
C: そうなってほしいと思ったから、話を聞けば聞くほど一人で子供をしっかりと育てているキミは母親として素晴らしいと思う。
S: 子供に無責任にそんなことを言ってそうなれなかった時に子供が傷つくことくらい考えられないの?彼に謝って。
まだそういう仲じゃないんだってちゃんと言ってね!
と、知り合って間もない外国人にブチ切れて英語で文句言っている自分がちょっとかっこいいと思ってしまう愚かさよ。
それからというもの「好き」という言葉をいったいどれだけほかの言葉に置き換えれば気が済むのだと思うほど、好きを意味するような言葉を次から次へと送ってくる、その語彙力の素晴らしさに感嘆というか辟易というか・・・
それでもだんだんと惹かれて行ってしまう自分がいました。
心のどこかには「これは何か壮大なドッキリなのだろうか」という疑念は抱えていたため手放しで喜んでいるというわけでもなかったのです。
ここでまた LINEのおさらいです。
危険な人の特徴
~こんな人がいたらすぐにブロックしよう ~ の中にもしっかり描かれています。
「かわいいね ~」「好きになりそう」「君のことタイプかも」など、ほめたり、好きと言ってきたりする人 大切なのでもう一度言います 「かわいいね ~」「好きになりそう」「君のことタイプかも」など、ほめたり、好きと言ってきたりする人 です!!」