掌編怪談「洞窟」

先日購入した山を散策していると下見の時には気がつかなかった洞窟をみつけた

喫煙用に持っていたオイルライターを使って探索することにした

5分ほど進んだが生き物がみつからない

さらに進むと広い空間に出た

しかしライターの光では何も見えない

横を見ると壁面から棒のようなものが生えていた

何かと思い触れてみるとレバーの様に下がり、折れてしまった

突如、洞窟内は光に包まれた

眩しくて目が開けられない

どこからか視線を感じる

目が慣れてきたので周りを見るが誰もいない

気のせいか

ふと光源が気になり天井を見上げる

逆さに吊るされた全裸の人間が敷き詰められており、毛のない頭部が煌々と辺りを照らしていた

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