掌編怪談「廃村」

戦時中、曽祖母が疎開した村に本家の家がある

終戦以降は使用されず朽ちていると聞く

面白そうなので探険することにした

辺鄙な場所で道なき道を進み、何とか到着する

床板が腐ってまともに探索出来なかったが、庭にある蔵で家系図を見つけた

何故か俺の玄孫の代まで名前が書かれているが、俺の子孫は名前の文字が掠れて読めなかった

家系図と一緒に入っていた本には没年月日と死因が書いてある

家系図に書かれた親族全員分の

祖父の亡くなった年月日と死因が一致しているのは偶然だろうか

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