掌編怪談「宴」

夜中に騒音で目が覚めた

音の方に目をやると障子越しに明かりが漏れ、人影が動いているのが分かる

宴会をしているようだ

障子戸を思い切り開け放つ

眠さと眩しさで目が開かないが、数人の人影が卓を囲んでいるのが分かる

うるさくて眠れないから静かにして

そう言うと障子戸を閉めて布団に潜り込んだ

朝になり、日光を浴びようと障子戸を開ける

窓の外には松の木があり、足元の池に影を落としていた

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