近代麻雀水着祭は誰が悪かったのか?
先日、近代麻雀水着祭の中止が発表された。それによって、Twitterではトレンドになったり、署名やデモ活動になったり政治問題化して麻雀界隈だけでなく過激さでよく知られる政治界隈にも波及して大きな問題になった。この記事を書くにあたって、ネットニュースを基にして情報を洗っている中で時系列にして以下のカレンダーにまとめた。ネットに転がっている記事とTwitterの投稿時刻を基にしているため若干の間違いはあることを考慮して見ていただきたい。
Twitterをはじめ、SNSではこうした時系列がごっちゃになって思い込みや誤解をしていたり、偏った情報、コミュニティで誹謗中傷に走るような投稿が散見される。過激な言葉が常時使われる政治界隈では特にそれが顕著であるように思われる。
そして、この問題は初期段階で共産党の介入が色濃いような情報が流れていたが、9日の知事のTwitterではそれが「否定」された。「共産党」が悪いのか、「共産党に屈した県」が悪いのか、それとも「運営」が悪いのか、だれが悪いのか。単純にコイツが悪いと決めつけるようなことはできない。
当時は、解散選挙が近いような報道もあったため邪推ではあるが共産党の「政治活動」だという見方もされている。しかし、県の判断であるといった見解から指定管理者の判断によると訂正され、最後には「撤回」した埼玉県知事の投稿は朝令暮改そのもので二転三転しているため結果的に中止までの経緯を深く知ることができたが一概に評価すべき行動とはいえない。
運営も反省すべき点はある。まずは「対応」が遅すぎる。14日に謝罪文で説明した情報を8日の中止発表の時点で素直に開示しない(行政から指導があったことなど)マイナス情報を隠すような点はファンからの信頼を失う。
埼玉県知事の投稿によると「ルール違反」があった(行政から指導を受けたこと)それに対して、特に対策などがなく開催に至り、「直前での中止」を招いたのはひとえにコミュニケーション不足であり、自治体の施設ではなく「民間」施設で開催すればよかったのではないかという指摘もできる。
また、中学生をはじめとする未成年の出演もこの問題の大きな「論点」となった。麻雀界隈ではMリーグの話題などこういったマイナスな話題はポジティブな話題に取って代わられ、風化していく傾向が強い。どちらかというと、政治界隈で中心に取り扱われているように思われる。また、麻雀界隈は麻雀プロと一般人の距離が非常に近い。YouTubeではコメントを全部読むようなレベルで人が少ない、マイナーな、「過疎」界隈だといっても差し支えない。近年、ネット麻雀、Mリーグの普及で人口は大幅に増加した。
元ジャニーズがプロ雀士になる時代、元SKEアイドルがMリーガーになる時代である。時代に即したイベントを、開催場所に適したイベントを、麻雀界をけん引してきた「近代麻雀」は仕事が欲しいプロ雀士からすれば批判よりも擁護するような声が強く聞こえてくる。ファンはプロなど著名人に気に入られようと必死に尻尾を振る。この構図はコロナ蔓延時のHIPHOPのフェス開催中止時と酷似している。
しかし、そうしたフィルターを外すと、閉鎖的な界隈の閉鎖的な文化を続けた結果が、今のAKB48、ニコニコ生放送、プロレス業界の衰退にみられるような界隈の衰退である。
終わりに、こうしたイベントの中止が麻雀界隈への熱に冷や水を浴びせるような結果にならないことを心から願う。
*このnoteは近代麻雀事務局、株式会社KARINTOWをおとしめることを目的として書いたものではありません。
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