オープンデッキと八百万の神(・・?
note家の皆さんこんばんは!
商店街の一角にあるオープンスペースで、くつろぐスペインからの御一行様。
その優雅な佇まいから、この空間だけに異国情緒が醸し出されています。
ところで「ひじまつり」の旗が気になっていることと思います。
地元出身の「流れ星」の大当たりネタの「肘神様」にちなんで神社が建立され、毎年この時期に「肘神様まつり」が開催されるのです。
勝手に神社を立ててもいいのかという疑問もあると思いますが、実は問題はないのです。
つらつら思うに、日本の神社というのは社会通念上「大御神」から分祀を賜り、建立されるものとの認識が大多数を占めています。
ところが、日本では土着の由来のない神様が多数存在するのです。
何と言っても、八百万の神々の国ですから。
代表格は、農道の脇や、個人宅の裏庭など、地元民しか知らない場所に祀られているいわゆる「道祖神」です。
もちろん、由緒正しい祠もありますが、地元に関係はないが、何かの神様に関わっている程度の伝承から生まれる「スピンオフ神」があります。
分類上「流行神」と称されていますが興趣そそられるのは、新人スターの如く現れ、爆発的な人気を博すことです。
無名の祠に、たまたま祈念して宝くじを捧げたら「大当たり」したとか、夢のお告げで行った、滝の水を飲んだら万病が回復したので祠を作った。
などなどの神勅譚が流布され、いつしか参拝地として定着することがしばしば見受けられます。
学者によると、そのようなローカル神は偶像のみならず、万物に宿ると定義づけしています。
例えば、人面犬
関東地方が発祥と言われていますが・・・
人面魚
山形県の善光寺に池にいた鯉です。
人面木
シュミラクラ効果ですが・・・
ローカル神ブームが起こると、その地域に参拝客が殺到します。
迷惑と解する住民もいますが、逆にこれを奇貨として集客の手段にしようとあの手この手を駆使する方もいます。
賽銭箱の設置や、おみくじ、はたまた饅頭などの土産品まで・・・
商売繁盛の神様ではなくても、商魂たくましい人々には多くの富がもたらされたという地域が多数あります。
唯一絶対神のみの宗教とは違って、このように日本には「神様の多様性」を認める寛容な心が昔からあったのですね。
で、えっ、ご利益ですか。
肘の健康。それと・・・(・・?
皆さんの、身近な神様は何ですか。
お付き合いいただきありがとうございました。