![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113270462/rectangle_large_type_2_9fa25b3fdac9b5cc59f0a3e81ed81908.jpeg?width=1200)
口裂け女 リボーーーーン
みなさん。こんばんは!
稲川淳二恐怖の現場です。
ではないのですが、夏の定番「怪談話」です。
口裂け女という、妖怪とも物の怪とも区別できないような悪魔的キャラクターをご存じですか。
宵闇の中、歩いているとマスクをした女が語り掛けます。
「私、きれい(・・?」
「きれいです」と答えると「これでもか」と言って、マスクを外すと、何とその口元は、耳まで裂けている化け物なのです。
もし「きれいじゃない」と返答しようものならば、ナタで切り刻まれるという、ジェイソンぽいキャラクターです。
発祥を辿れば、諸説紛々あるものの、昭和54年ころから、その存在が新聞媒体を介して全国に知れ渡りました。
口裂け女発祥の地は、私の住んでいる岐阜県なのです。
この口裂け女の噂は、さらに噂を呼び全国だけに及ばず、韓国・中国まで、噂の伝播の波は広がりました。
更に、口裂け女の特徴としては、100mを6秒で走るとか、ニンニクと唱えると逃げ出す。などなど、SNSのない時代故に、口頭での流布は尾鰭はひれがついて、恐怖の逸話が増殖伝播していきました。
その、口裂け女伝説に乗っかって、軽いいたずらをした事件が、岐阜県の南部地域でありました。
実話です。
時は、遡ること昭和56年です。
口裂け女伝説が、まことしやかに巷に広がっていたのを奇貨として、ある女性が口裂け女メイクで路地に佇み、通行人に「私、きれい」「これでもか。」の決め台詞をマスクを外して迸る口上。
相手は、悲鳴と共に走り去る。
ゲームを楽しむように、悪ふざけを続けていたところ、次なるターゲットを見つけました。
しかし、それは、通行人ではなくパトカーと警察官でした。
110番通報があったのです。
口裂け女の出没に敏感に反応した住人たちもどんどん集まり、やがて周りを取り囲み、隠れていた電柱から出られなくなった「口裂け女」は進退窮まりました。
警察官から「こっちへ来い」と怒鳴られて、出て行こうとすると「わっ、来るな」と返され、そんなドタバタ劇が繰り返されること数十分。
正体が判明し警察署へ連行、きつくお灸を据えられ一路帰途へ。
そんな、バカなと思われる伝説が全国的に広がった時期がありました。
そして、夏になると岐阜市では、ホラーと言えば「口裂け女」が定番キャラクターとして柳ケ瀬に出没します。
余談ですが、我々の年代ですと国民全員マスク時代には、マスク女性を見かけると、どうしても機微に触れて、口裂け女リボーーーーンと連想されます。※失礼
皆さんの地元、妖怪等の伝説はありますか。
お付き合いいただきありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
![カブザル](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93309614/profile_0b323d721acc83d96d0b02e2a29e1daf.png?width=600&crop=1:1,smart)