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おじさん小辞典:雷おやじ リボーン【3分で読めて笑えます。】

引用させていただきました。
挨拶の投稿を拝見して、ふと思い出したことを書き飛ばしました。
お付き合い頂けたら嬉しいです。

以前「教えない罪」という言葉を、耳にする機会がたくさんありました。
世間から、若者のマナーが低下しているという指摘を受けて、マナー向上を計ろうとの風潮がひろがりました。

コンビニの前で、ウサギ座りしながらパンを食べている。
電車の中で、バンバン化粧をする。
今では、それも日常に溶け込んでいますが・・・

しかし、公衆でのマナー意識が希薄になると、なし崩し的に「だらしない」個が増えるのです。

養老先生の言葉で、「日本人のマナーが昔からいいといわれているのは、があったからです。堅苦しいものではなく、何かの動作をする時には、整えられた型が生じます。型には公と私があります。それに伴いその型を大事にして継承して行く。それが日本の資質の高さです。」とのことでした。

マナーというのは、一つの型なのです。

しかし、昨今、我々大人は事なかれ主義に陥り、本来尊いはずのマナーを継承・維持するリーチ力が衰えてきました。
大人として教えることをきちんと教えることが重要です。
たとえ、嫌われ者になっても「公」と「私」の分別ができるような人間を作ろうと。

確か、20年くらい前です。
そんな、意見を受けて、ある自治体がこんな施作を立ち上げました。
「やかましい。おせっかい。雷おやじ。募集します。」

何のことか分かりますか。

いわゆる、「地域にいる、何かにつけてうるさいおじさん。」を募集して、地域で子供を指導していこう。という企画なのです。
昭和の時代の再現。
リボーンです。

当時、マスコミに取り上げられ話題になりました。
参加した、おせっかい親父は、いかにも「うるさそうなオーラ」が、顔面から、駄々洩れしています。
一度見たら絶対忘れられない強烈キャラでした。

この取り組み、どんな、結果が出たか想像できますか。

衰退の速度著しく、今はそんなことがあったことも忘れ去られました。
つまり、子供が「今日、しらないじいちゃんに怒鳴られた。怖かった。」なる苦情が殺到したそうです。
もちろん、昭和の時代のように、他人の子供をぶん殴るようなことはしていませんが、市民から反発があれば、活動の機運も下がります。

でも。でもである。
我々大人は、嫌われ者でいいのでないですか。
若者がいつか大人になった時、型を継承できる風潮が繋いで行けたら、素晴らしい文化が確率されるのではないしょうか。

でも、イラっとする子供がいても「こらっ。このガキがあああ。」というワードは、慎みましょう。
自戒を込めて。


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