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OSO18との対決

皆さん。こんにちは!

ところで、熊には興味がありますか。
あります。」という方は少ないものと思います。

飛騨高山の界隈でも、山に立ち入ればもちろん、市街地にも出没することが多々あります。
数年前には、民家に飛び込んできたこともあります。

お互い、できるだけ生活範囲を守るという、そんな熊との、黙契の共存関係を送っている中で、以前から気になっていたニュースの続報が、飛び込んできました。

OSO18が、捕獲された模様とのことです。
そのOSO18についてですが、単純に「ヒグマ」なのです。
北海道の下オソベツで、個体が確認されたことと足長が18センチあったことから、これがコードネームとされました。
体長は、推定2m体重300キロ。

最初の認知は、2019年7月ころです。
牧場の牛が、惨殺された状態で発見されました。

当初は、たまたま牛に出くわした「ヒグマ」が襲っただけだと思っていたのですが、その被害は留まることを知らず、牛のみを捕食対象として活動していることが、閲(けみ)する時と共にだんだん分かってきました。
その食欲は貪欲かつ旺盛で、襲った牛のロース肉部分を主に食べるという「シリアルキラー」という、個体の特徴を持っています。

これまでに、捕食された牛は66頭余り、被害の拡大化に伴い、捕獲罠の設置の増設、ハンターの増員など、OSO18捕獲作戦を広範囲に実施しましたが、そんな人間をあざ笑うかのように、神出鬼没、その行動は全く読めません。

増え続けているヒグマでも、通常は「草食」を主としていますが、OSO18は牛の実をターゲットとする、唯一の「エイベックス・プレデター」なのです。

鳥獣保護法のしばりで夜間の発砲はできず、行動時間である夜間は、実質はOSO18の天国なのです。
しかも、知能が群を抜いて高く、狡猾さも日に日にアップデートされていて、新たに設置される罠を横目に見ながら、あちらこちらの牧場の牛を狙い続けています。

もちろん、一命を取り留めた牛もいますが、少しでも傷を負った牛は、その後破傷風が発症するので結局殺処分されるのです。

損害を一日も早く無くせるように、人間と捕食者との知恵比べが続きましたが、ようやく戦いに区切りが着いたようです。

ただ、このヒグマの増加の裏には保護政策が多大に影響していて、過去からヒグマの個体は増加し続けています。
これからも、第二第三のOSO18が出現するかもしれません。

人間と動物との生活の折り合いは、永遠の課題ですね。

でも、皆さん、もし山で子熊に出会ったら「おいで」はしないでください。
ママが怒ってきます。
お付き合いいただきありがとうございました。


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