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【雑記】入梅、紫陽花について。
季節感が無くなったと言われる今日この頃。
暦上では2024年6月10日が梅雨入り(入梅)だそうです。
どうして、この時期に「梅」という言葉を頻繁に見かけるのだろう、と思っていましたが、「梅の実がなる頃に降る雨」=「梅雨」だそうです。
花にばかり目を取られがちですが、花咲けば実が成るのは自然の道理。
梅の花が咲くのを愛でた後に、その実が成るのを待ちわびる昔の人の心に思いを馳せてみたりして「なるほどなぁ」と思いました。
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さて、この季節といえば紫陽花。
インテリアのセンスや、部屋をコーディネートする感性に欠けているので、家の中は廃墟もかくやという殺風景ぶりなのですが、季節ごとに飾り物(100%頂き物)を出して飾るようにはしています。
湿気を感じるようになってから紫陽花の飾り物を出して、ふとした瞬間に眺めています。
綺麗な花で目の保養をしています。色彩が優しいです。
一番最初に覚えた花言葉は、よくよく考えれば紫陽花の「移り気」という言葉だった気がします。コロコロと色を変えるから、と言われて「へぇ~」と特に何も感じずに納得した覚えがあります。
ただ、毎日、紫陽花を見るようになって、ふと思うようになったことがあります。
この紫陽花という花(正確には萼の部分になるのですが)、とても健気な花なんじゃないでしょうか……?
紫陽花が色を変えるのは、土壌の性質によるものということ。
つまり、紫陽花自身の意思は関係ない訳で。
どこに植えられようと、どこに植え替えられるようと、ただ健気にその土地に色に染まって色づいて土地の性質を人に知らせてくれているだなんて――とても健気じゃないか!?
なんて可愛い花なんだ!?
と、大変盛り上がりました。
人間、不思議なもので一度そう思うと、どこに咲いている紫陽花も一生懸命頑張っているようで、可愛らしくてたまらなく見えます。
お陰様で、いっそう季節を楽しむことが出来そうです。
ありがとうございました。
暑くなる季節。くれぐれも体調にはお気を付けてお過ごし下さい。
今日が皆様の良き日になりますように。
貫井ひつじ