読書「頂を目指して」

男子バレーボール日本代表キャプテン石川祐希さんの著書「頂を目指して」を読んで、印象に残ったフレーズと自分の感じたことを記録する。

プロは、すべての責任の所在が自分に向けられる

言っていることは当然のようにも思えるけれど、仕事でもなんでも、何かうまくいかないことがあると自分以外のところにある原因を探してしまうことがある。
だけど、弁護士業も自分の名前で依頼を受けて、自分の名前で、自分の責任ですべての言動をすることになる。
「すべての責任の所在が自分に向けられる」はまさに自分にもあてはまることであり、言い訳するのも簡単かもしれないが、誰かに責任を押し付けることなく、全うしなければならない。

周りにいる人たちがポジティブならば自分もその影響を受けやすく、反対にネガティブな人が近くにいたら負の影響を受けやすい。環境を自分で選択する。その力をもつことはとても大切だ。

いろんな集まりや飲み会に行くと、これからの仕事の工夫や将来のことを悩みつつも楽しんで話す会と、何か言うとマイナスな回答しかなく愚痴ばかりの集まりがある。
多くの人が感じていると思うけど、後者のような集まりは行かなくていいと思う。得るものが何もない。
身近なところでいうと、環境の選択というのはこういうことだと思う。

最近はスポーツを「楽しむ」という風潮がとても強い。それはいいことだけれど、ただ楽しく遊びの感覚でやっているだけで、結果が得られる簡単な世界ではない。

何事も楽しむことは大切だと思う。楽しくないと続かない。
ただ、楽しいを履き違えてはいけないということだと思う。手を抜いてラクをした楽しさに結果は伴わない。
これは仕事も同じで、手を抜いて準備を怠れば、それ相応の結果しか得られない。
やはり、やるべきことをこなし、苦しい時間も過ごした先に、結果と楽しさが得られるのだと思う。

プロ選手として活動していくうえで、求めるのは安定よりも飛躍、さらなる頂に向けて進んで行くことだ。

仕事をしていると、生活費のためということを考えると、無難に無難に、安定を求めたくなってしまう。
本当にそれでいいのだろうか?
無茶はいけないけど、飛躍しないと、この先何十年と働くにあたって、生き残れないのではないかとも感じる。
現状維持・安定だけではなく、弁護士としても飛躍が求められていると感じた。

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