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エゴン・シーレ展で思うこと、それからしらたき
エゴン・シーレ展に行って来た。
勿論、チャリで来た。
上野という街はいい。
自転車で国道4号線をしゃかりき北上すれば辿り着くし、そんな場所に世界の絵画の方がやって来てくれるのだから、有難い街だと思う。
今回のエゴン・シーレ展ではシーレの他クリムト、ウィーンで活躍した画家達の展示がされていた。
クリムトの作品を好きな人は多い。
シーレよりも目にする機会が多いし、好きという話も耳にする。私の耳に入ってくるくらいなのだから、ファンが多いと思って違いない。
シーレはクリムトを尊敬していたし、クリムトもシーレの才能を認めていたのだから良い関係の二人であったのだろう。
しかし、両者の展示を見て感じたことは全然違うな、ということ。
クリムトに影響を受けているシーレだし、互いに生と死、エロスを表現している作風であるのに、クリムトには光を感じて、シーレには闇を感じた。
私はクリムトよりシーレが好きだ。
シーレが持つ闇や不安、葛藤に惹かれるし、何よりセンスが良い。センスが良いとか私が言うのは頭どうかしてんですけど、口から出た言葉が「センス良…」だったのだから仕方ない。
今回、その作品に近付く前からおおっと感じたのは
・啓示
・母と二人の子どもⅡ
単純に大きい作品だということもあるけど、この二作には心が持って行かれた。
この作品は写真撮れないゾーンですから、もう行くしかないです。
シーレって多分ナルシストだったと思うですよ。
自分には才能があることを知っていたし、自分の絵がいつか世界中の美術館に飾られることもわかっていた。
それなのに作品に対してすごく苦しんでもいた。
芸術家には似たタイプが多いのか、文豪にもそういう人は多くいます。
自分の奥を突き詰めていくのって苦しくて怖くて、時に美しいです。芸術とかよくわかっていない私がぷらっと絵を見に行ったりするのは、そういう苦しんで生み出したもの、背景が垣間見れるからだと思います。
最後は28歳という若さでスペイン風邪で命を落としてしまったけど、生きていたらどんな絵を描いたのかな。
後期は少しジョジョっぽくなるんですよね。
ジョジョの作者が影響をうけているのかなぁ。
そんなことを考えながら帰りました。
ええ、勿論チャリです。
今はただ、排水口にものすごい速さで流れていったしらたきが悲しいけど、エゴン・シーレ展は良かったです。
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しらたき速ぇー。