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『魔法にかけられて2』刺さらず。
『魔法にかけられて2』を観た感想を一言で表すなら、思っていた展開と違う…。
まずは1から観返す。
1が公開されたのは2007年で、私はまだ小学生だったので、まずは1を再度観ることにした。私の記憶では、かなり面白かった覚えがあるがどうだったか、と思いながら観るうちに、どんどん話に引き込まれる。
この映画は、おとぎ話の世界の住人がニューヨークに来てしまう、というぶっ飛んだ設定だ。頭の中お花畑の主人公・ジゼルと、超現実主義の弁護士・ロバートが、徐々に惹かれあって恋に落ちていく。
ミュージカル風映画なので、何かと歌で解決してしまうジゼルの陽気さに、気分が明るくなり、そんな彼女をロバートが微笑ましく見守る姿もとってもお似合い。
1でいいなと思ったのが、ロバートがバツイチ子持ちだという設定。元々ロバートには彼女がいるのだが、娘のモーガンはあまり懐いてない様子。
一方、ジゼルにはすっかり懐き、二人でお買い物に行くシーンで、モーガンは「お母さんとのお買い物ってこんな感じ?」と聞くと、ジゼルは、「私も行ったことがないから分からないわ。でもすっごく楽しかったわね!」と返す。
そのやり取りで、仮にジゼルが継母になっても、おとぎ話に出てくるいじわるな継母ではなく、仲良し姉妹のような親子になるだろうなと感じ、この時点で3人の幸せな未来を描くことができた。
つまり、恋人としてだけでなく、最初から家族全員の幸せを描くのが、この作品が素敵だと思うポイントだ。
そして、(一部予想外の部分もあるが)予想通りの展開ながらも、ハッピーエンドでとても満足度が高い映画だった。
この続きってどんなんだろう!わくわく!とそのまま2へ突入。
いよいよ本題の2へ。
2では、家族のその後の生活を描く。「いつまでも幸せに暮らしました。」では終わらない、というのだ。
一家はニューヨークの喧騒とした生活から抜け出すため、田舎町に移り住む。しかし、家はボロボロ、思春期のモーガンは新しい学校に馴染めず、ジゼルが手助けしようとするが空回り、ロバートは長時間通勤にぐったり、ジゼルも町内の長に目を付けられる等、一筋縄ではいかない。
そんな時にジゼルは、願いが叶うという魔法の杖を手に入れ、「おとぎ話の国にしてほしい。」と願う。
ところが、この願いが発端となり、ジゼルの人格が変わってしまう事態に…。元の世界に戻すことはできるのか、とざっとこんなストーリー。
何がイマイチ刺さらなかったか。
私は、ジゼルの自由奔放ので底抜けに明るい性格が大好きなのだが、2では、ジゼルが、よくあるおとぎ話の継母のように、どんどんダークになってしまうのだ。
また、ニューヨークという大都会で、お姫様が自分の世界を表現している‘’浮世離れ感‘’も好きだったが、2ではすっかり現代に染まっていて、そこも少し残念だった。
そして、おとぎ話の世界の舞踏会云々は他のプリンセス作品で沢山観てきているので、もっとジゼル一家の現実的問題に対して(それこそママ友問題等)、どう立ち向かっていくか、観てみたかったな、と個人的には思う。
まだ観てない人は、1だけでもいいので、是非見てほしい。
きっと、ポジティブマンなジゼルに元気をもらえると思う!!