目の付け所がシャープでしょ
無職時代、とある企業の面接を受けることになりました。
ちなみに、シャープではございません。
家から出発して、車を運転して面接をする企業に着きました。
その時、思いました。
やっべぇー毎日通うの無理だ…
そうなのです、家から50kmほど離れており、通勤時間は1時間30分ほど、これに渋滞が加算されると2時間弱ほどかかるという計算になるのです。
しかし、面接の約束をしたからには受けない訳にはいきません。
いざ、会社に乗り込みます。
受付の人に面接で来ました。と告げ、部屋に案内されました。
いざ、部屋に乗り込もうとノックをしようとすると受付の方に制止されました。
なんだろうと?と不思議に思っていると、胸元に付いたご飯粒。
そうです、私は来る途中で小腹がすいた為、セブンイレブンでおにぎりを購入し、パクツイていたのでした。
おっとっと!いけね!という感じで胸元についたご飯粒を口に運ぶ私。
どんな時もお米を粗末にしちゃいけねぇ。と米農家の娘の血が騒ぎます。
(てか、海苔は前歯に付いてないよねぇ???)と思いながらも、受付の方からOKサインが出たので、ドアをノックし失礼します。と言いながら入室しました。
中にはニコニコした年配の男性社員の方が居て、緊張がほぐれる私。
そして、面接が始まったのですが、男性社員が開口一番に
「え!?○×町から来たの!?遠かったでしょう?毎日の通勤は大丈夫?通えそう?」と聞いてきたのです。
勿論、私は姿勢を正し、キリッとした表情で口角をキュッとあげながら
「いえ、全然大丈夫ではありません!無理です!」とハキハキと答えました。
男性社員は「だよね〜。」と一言。
それからはずっと全然関係の無い雑談をしていました。
面接も無事終わり、会社を出ようとすると、受付の方に封筒を渡され、中を覗いてみると、お札が入ってました。
ここまで、かかった交通費を出してくれるのだとか…
貰う訳にはいかないと押し問答しますが、貰ってください。と渡され貰っちゃう私。
封筒を握りしめ、こんな、良心が痛む面接は初めてだぁ。と帰宅の途についたのでした。
通勤時間って大事ですねぇ…。