福祉の仕事について考える。part23
こんにちは!No.Planです。
午後の夕方が近い時間帯にテレビで放映されている「再放送ドラマ」を奥さんが録画していたので何を録画されているか見てみると「空から降る一億の星」というドラマだった。自分はリアルタイムで見ていたので内容は知っていたが、奥さんは見ていなかったので休みの日などにたまに見返している。
昔のものが懐かしいと感じることが増えてきたのは年齢を重ねたからなのか、自分が安定に入ってしまったからなのか、まだまだ進化したい気持ちはもっていたいなぁ…と感じた今日この頃です。
「福祉」の仕事に序列をつけるとしたら…
以前、若手の職員さんにこんなことを言われたことがある。「No.Planさんは現場もやりながら相談業務もやっていますけど、相談をやるのって大変ですよね」と言われた。自分が「なんで?」と聞くと、「私は現場のことしかわからないので相談とかは絶対できないからですよ」と。
自分の心の中では「やってみればいいじゃない」と思う気持ちがある反面。「あぁ、この人は相談業務をやれる人は特別な人じゃないとできないと感じているんだろうか?」という気持ちを持ちました。
相談業務は何も特別なことをしているわけではない。簡単に言ってしまえば、利用者、ご家族、ケアマネ、との連絡調整と自分の施設のサービスを説明、同意をして頂き、利用まで持っていくことが仕事になる。
※あくまでNo.Planの考えている相談業務です。
もっとひどいことを言えば慣れてしまえさえすれば誰でもできるのだ。自分から言えば、現場を頑張って回してくれている人とさして差はないのだ。それぞれが役割をこなしているのだからそこに優劣、序列はない。
人には得手、不得手がある。これはどの仕事でも同じことで、それぞれが得手の部分を行い、不得手の部分を何かで賄う仕組みができれば、回っていくものだ。
「介護現場」におけるスペシャリストとは…
逆にその若手職員に質問をしてみた「○○さんはどんな職員になりたいの?」こういう聞き方はダメなのはあとから知ったが、この時にはこういう聞き方しかできなかった自分に今は反省している。
「私は特にはないです。とりあえず仕事をしてるだけなので…」と。
目標もなく働いている人が多いのが「福祉の現場」には多い、また、目標を持たせるために施設、会社もいろいろ行うが、自分で考えて目標設定できる人は優秀なので自立するか、もっといいところに行くか、潰れていくか、の3択になってしまうだろう。
ある施設で、「自分の施設の売りは【介護のスペシャリスト】が揃っていることです。」と言っているところがあった。はっきり言えばぜひ見せてもらいたい。と思ったところだが、そもそも何を持ってスペシャリストと言えるのか?ここを理解できていない人が多い。
これはあくまで自分の考えだが、「ホームヘルパー」は介護の現場に置いて本当のスペシャリストだと思っている。
なぜかという結論からいうと、【時間内に決められた作業・業務を行い、顧客からの評価がダイレクトで知ることができるから】である。
そんなの当たり前かと思われるかもしれないが、自分が研修でもお世話になった「ホームヘルパー」は本当にすごいと感じた。
時間は1時間。その時間の中で、在宅の掃除、調理、洗濯、買い物、利用者との散歩、までをこなしたからだ。それも、ゆっくり動いているようでちゃんと計算されているところがすごい。そして、利用者の状態や嗜好に合わせて相槌、声をかけ、ご家族への伝言、足りない物を伝える。ただ、文章にすると簡単に伝わるかもしれないが、できる人は限られていると思っている。
それを、いとも簡単に、実習生がついている状態で行うところがかっこよかった。今でも自分の憧れでしたね。
利用者から見れば誰でもプロに見える
例えば、スポーツ選手、店舗、職人などみればその道のプロとわかる人達がいますが、「福祉」に関しては、だれでもそう見えてしまうのが悲しい現実ではある。はっきり言えば、普通の恰好をして施設にいれば職員に見えてしまうものだ。制服を作って区別を図ろうとするが、利用者からみれば最初はだれにでもそうみえてしまう。
ただ、利用者も「人を観る目」は持っている。自分に対して関わりを持とうとしてくれる人のところに行くし、本当に困ったら誰に言えばいいかは理解しているものだ。正直な話、「慕われているからいい職員」ではないのだ。「困った時に頼りになる職員」である必要があるのだ。なんでもかんでも手を差し伸べることはできない。あえてひどいことを言うが、そんなことをする職員は利用者にいいように利用されてしまうからだ。
利用者も本当わかっているが、伝え方がわからないがために、違って観えてしまうものだ。本当のプロであるために、自分なりのスペシャリストを目指していきたい。