本の感想:まちがったっていいじゃないか
事務所HPのブログでも紹介した本です。
2022年読んだ本の中で一番心に残りました。
note側でも紹介したいと思います。
まちがったっていいじゃないか (ちくま文庫) | 森 毅 |本 | 通販 | Amazon
著者は東大卒の数学者、大学教授(故人)ですが、「人としてのやさしさ」が満載で、バリバリの理系なのに「合理性」といった雰囲気がない。そもそも、題名からして数学者らしくない(笑)そんでもって、知性溢れる文章。
1988年初刷発行で、2021年に第42刷発行のロングセラー本です。
キーワードは「自分を大切にする」
印象に残ったフレーズを一部紹介します。
本当に自分を大事にすることは、人間にとっては、なににもまして大事なことだ
本当に自分を大事にする人間は、他人を粗末にしたりはしない
人間がその人らしく生きているさまというのは、すべて面白い
本当に自分を楽しんでおもしろく生きている人は、他人が見てもおもしろい
大勢の人間の中にあってこそ、きみの個性というものも意味をもってくる、だから、他人に見られることで、自分は育っていく
「上」ばかり向いていると、人間が偏ってしまうし、他人から学ぶことが少なくなる
いじめている人間は、たいてい体制によっていじめられている、弱い人間で、誰かをいじめるとしたら、それはきみの弱さだ
何にもまして、自分だけは裏切ってはいけない
誤りをバカにするのは、本の中でしか「正しい」ことを見たことがない人間だ
まちがったら、やり直せばよいだけのことだ。まちがったっていいじゃないか
実はこれ、中学校国語参考書に載っていました。
私の中学時代も取り扱われていたのでしょうか??全然記憶にありませんが・・・
秀逸な作品が多く扱われているのでしょうね。
参考書や教科書に載っている作品を大人になった今読み返すのもアリだな、なんて思いました。
それでは。
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