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[エッセイ]4人の母になる
今、妊娠8カ月。来年の2月に4人目の子どもが生まれます。
第一子の長男誕生から14年。
14歳、11歳、6歳の子どもがいて、ここにきてまさか自分が4人の子持ちになるなんて、どこの誰が想像しただろうか笑
妊娠が判明した時は多少なりとも動揺したし、産むときは40歳で立派な高齢出産……。
さすがに3日くらい考え込んだけど、年齢の心配以外は(幸いにも)妊娠中断の理由は何も思い浮かばなかった。
双方の家族もよろこんでくれて、何よりも上の子どもたちが大歓迎ムードで。
「子どもを授かるって、本当にほんとうによろこばしいことなんだよね」
と夫と二人でしみじみ確認し合ったものです。
つわりは短めで軽かったと思うけどその時は辛いし、妊娠期間は常に眠すぎるし、集中力なくなるし、腹は重いし、腰は痛いし、マイナートラブルはちょこちょこと尽きないし。
後期に入ればちょっと歩いただけで息上がるしお腹張るし、眠れないし。
そんな感じで身体的負荷は重めだけど、
新しい命がお腹の中で育っていくこと。生まれてくること。
上の子たちが大きくなっている分、それを一緒に楽しみに待っている家族がいること。
ああ、幸せってこういうことかと感じる瞬間が今までで一番多かった妊娠期間でした。
(仕事においてもマタハラなどという言葉とは無縁の境遇でほんとうに恵まれている)
年末からようやく産休(心底ほっとする)。
年明けになれば、すぐに正産期(何が起こるかわからないし何人産んでも不安なものは不安)。
今回は総合病院でのお産で、専任の麻酔科医もいる環境なので、計画無痛分娩に挑戦してみようかと思っています。
うまくタイミングが合うかはわからないけど、せっかくだしラストだし試してみたい!
無痛分娩も世の中にわりと定着してきた感じなのかな?
2023年でようやく10%を超えてきたくらい。
[参考]無痛分娩 産科施設の立場から 〜日本産婦人科医会施設情報からの解析〜
もっと普通になればいいのに。
麻酔科医の確保とか、費用の問題とか、いろいろあるのだそうです。
医療面での安全性の確保はかなり切実な問題で、おいそれと簡単に安くして・実施数を増やしてと言えないですが、一方で日本人の国民性からきているという「痛みに耐えてこそ出産」、「痛みを伴わない出産では赤ちゃんに愛情が湧かない」、「無痛分娩なんて甘えている」みたいなバカらしい考え方は早くなくなってほしい。
これまでの3回の出産では「え? こんなに痛くて死なないの?」って思ったし(痛みだけでは人間死なないことを理解しました)、痛いもんは痛いし、麻酔で緩和できるはずなのに、なんで出産だけは“耐えねば”ならんのか。
どんな産み方だろうと、母乳だろうとミルクだろうと、保育園に行ってようといっていなかろうと、子どもへの愛情やかわいさが変わるわけない。
目の前にいる子どもに対して、自分の中に沸き起こる感情だけが真実だもの。
わたしはけっこう親バカで、自分の子どもたちが大好き。
休日の朝に入れ替わり立ち替わりベッドを訪れる子どもと触れ合って過ごす時間の愛おしさときたら。
もはや、人生にこんな瞬間があって「ほんとうに恐縮ですすみません感謝しますありがとうございます」と言いたくなるほど幸せです。
行き当たりばったりでハラハラさせるけど、素直で愛嬌があり憎めない長男。
要領がよく賢くて前向きで自律心の塊だけど、たまに脆さを見せる長女。
真面目な頑張り屋さんで、甘え上手で、愛され上手で、でも時折メンヘラな次女。
ことばじゃ書ききれない個性を持っていて、良いところも、心配なところも、それぞれ違う。
そんな子どもたちがかわいくて仕方ない。
それが来年は4人分になるのかあと思うと、予想外であっても子どもの誕生は本当に楽しみなのです。
待ってるよ、待ってるよ。
みんなで待ってるよ。
↓ 次女の妊娠中に買って、今回また買った絵本。