【ジャズ】All Blues
今回ご紹介する曲は、マイルス・デイヴィスの「All Blues」です。
三連休に立ち寄った、スターバックス コーヒー 柏の葉蔦屋書店で流れていました。
史上最も売れたジャズアルバムとして名高いマイルス・デイヴィス1959年のアルバム「Kind of Blue」に収録されています。
3拍子のゆったりとしたブルースナンバー。
ブルースと聞くと、泥臭いリズムに地を這うようなギター、ハーモニカの音が郷愁を誘う、そんな音楽ジャンルのイメージがあるかと思います。
しかし、本来は音楽形式の一種です。
12小節をテーマにしたフォーマットのことを指します。
基本的にポピュラー音楽は、4小節を一区切りにしますから、3つの展開で一周します。わかりやすく言うと、「起・承・転」というところでしょうか。
あれ?「結」は?
安心して下さい。
多くのブルースでは、最後の4小節を2と2に分けて「転・結」を表現しているように思います。
さて、話を「All Blues」に戻しましょう。
冒頭に触れた通り、この曲は3拍子(3/4拍子)ですが、小節数は24小節あります。
つまり、6拍を一つと考えると12小節になり、ブルースの典型となります。
最後の8小節の前半4小節でコードが大きく動き、「起・承・転・結」の「転」をうまく表現しています。
コードがわからない方にも理解しやすいと思いますので、注意深く聴いてみて下さい。
(私も細かいコードはよくわかりませんが。)
メンバーは、以下の通りです。
Tp(トランペット)マイルス・デイヴィス
A.sax(アルトサックス)キャノンボール・アダレイ
T.sax(テナーサックス)ジョン・コルトレーン
Pf(ピアノ)ビル・エヴァンス
Ba(ベース)ポール・チェンバース
Dr(ドラム)ジミー・コブ
テーマで聞こえるマイルスのトランペットの音色とソロの音色が大きく異なります。
これはテーマではミュートと呼ばれるフタのようなものをトランペットの開口部に当てているためです。
NYの夜の路地裏が頭に浮かぶどこかミステリアスなサウンドに聞こえます。
是非違いに注目して聴いて下さい。
本日は、このあたりで失礼します。
お忙しい中、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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