【ジャズ】Take Five
今回ご紹介するのは、ジャズピアニスト、デイヴ・ブルーベックの「Take Five」(1959年)です。
=====
◼︎パーソネル
デイヴ・ブルーベック(Pf ピアノ)
ポール・デスモンド(A.sax アルトサックス)
ユージン・ライト(Ba ベース)
ジョー・モレロ(Dr ドラム)
=====
TV CMやラジオのオープニング等で頻繁に使用されているため、聴いたことがある方も多いと思います。
元々、"Take five."は「(5分間から派生して)ちょっと休憩しよう。」という意味になります。
「堅苦しい話はなしにして、少し休もうよ。」そんなメッセージがあるのかもしれません。
ネクタイを緩めたビジネスマンのようにルーズなドラムビートに小気味良くスイングするピアノリフ、指先でテーブル上をダンスするようなソプラノサックス。
優雅で洒脱な中にも、どこか粗野で炭酸の抜けたソーダ水のような脱力感があります。
しかし、演奏者の視点で見ると、話は少し変わります。
「Take Five」にかけて(かどうかは定かではありませんが)、拍子が5拍子なのです!
ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ。
リフでリズムを取ると、ワン・ツー・スリー・ワン・ツー。
3拍子と2拍子の組見合わせとなります。
ほとんどのポピュラー音楽は(ジャズも含めて)、4拍子のため、このように少し変わった譜割となります。
演奏者は、通常と異なるタイム感で挑まなければならず、とても「少し休もうよ。」といった緩い空気では演奏できないようです。
いかに力を抜いて、かつ、洒落た雰囲気で演奏できるか、そこがミュージシャンの腕の見せ所かもしれません。
お忙しい中、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また読みたいな、と思って頂けた方は「すき」ボタンとフォローを是非宜しくお願いいたします。
#jazz #ジャズ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?