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【デュエプレ】人気投票、事前予習

5周年、久方ぶりに帰ってきた、デュエプレ人気投票。

人気、というきわめて微妙な要素でクリーチャーたちが測られるという、一風変わったこころみとなっています。

久方ぶりなので、これまでの優勝者、優勝候補を確認し、予習して、さらに直近の趨勢予測をしてみましょう。

2020年

2020年は、愛の戦士氏が積極的に動画を投稿していた影響もあり、また、加賀美ハヤト氏もほんのりネタにしたりなどもあって「ザガーン」が大番狂わせ優勝!
これは話題になりました。

一方的に勝つに決まっている



「サファイアドラゴン」、「ボルバルザーク」、「ダイブリ」、「カチュア」と続きます。

環境カード

ザガーンは、人気投票優勝をきっかけに戦国武闘会にも騎士隊長として参戦。


一方的
「奴」ら

個人的には茶化すだけではすまない、面白カードだとおもっています。「武者」の名をなのり、それを継いで戦うサムライと、「アルカディアス騎士団」をなのり、威光を背にして戦うナイトという構図に、「ザガーン」は「ザガーン」という「奴」そのものとして参戦したわけです。それは、自らの名が人気投票優勝の看板を背負うという誇りでもあるでしょうか。主、モナークの名を借りず、「つまらん奴」として、自身の名で、デーモンコマンドとして戦ったのです。それは、天雷や魔光のような襲名性のナイトとは一線を画す、原初の「騎士」たるを示すかのようでした。

かように、優勝者には、デュエプレという歴史に名を刻む、新たなカードの栄誉があたえられたのです。

2位以下は、
納得感あるメンツで、絞りきれないですよね。

ツヴァイは7位です

おおむね、環境でよく見たり、シークレットカードのある目玉カードだったりとこればかりは人による評価、という印象です。

逆説的に、当時シクがないのに2位のサファイアはすごいのです。

たとえば、カチュアシュートを愛好し、サファイアをカチュアから呼び出すのが好きな人が、サファイアとカチュアどちらに投票するか、という話なんです。「魅せてあげるね!」と声を上げ、竜を起こすカチュアに魅力を感じる人もいるが、呼び出されたらカチュアを意にも介さず、「燃え尽きよ!」と青い炎を吐くサファイアも捨てがたいんですよね。あるいはマイキーのペンチもかわいい、なんて人もいるわけで。ひとつのテーマの票がばらけていくわけなんですね。

つまりザガーンが優勝者であるのは、そういう、「人による部分」を吸い上げられたのが一因ではないかな、と。また、当時のムーブメントを振り返ると、個人が1日1票入れられる仕様上、ある1クリーチャーにずっと投票する、という必要性もなかったんですよね。あるいは毎日欠かさず投票するほど入れ上げる人がどれだけいたのか、という話もあります。

とにかく、デッキタイプが好きな人は日を分けていろいろなクリーチャーに投票するんですよ。今日はカチュア、明日はサファイアかな、ぐらいの感じで。その中で、ネタとしてザガーンという名前へずっと票を入れる、という行為が結果としてすりぬけた気もしています。その意味では、バジュラやアポロがいい位置につけているのも納得。

人気投票での人気にはリメイクの期待、という観点もあります。ザガーンは、準バニラですし、フレテキしか人気要素がないのに、もし優勝したらリメイクどうするのかな、という、嘲弄的期待も、ザガーン投票へのモチベーションになった。紙からつづく、過去のネタの遺物、あのころの遺物の、未来への期待がザガーンを押し上げていたわけです。結果、期待に大いに応えました。ザガーンがザガーンを呼ぶのは、まさにその、名前が選ばれたという事象を汲んでいる。

クルト、ジェニー、歯茎もといキングアトランティスもそういう感じ、というかキャラクター的な人気ですよね。

ヴォー!

さとら氏の歯茎呼ばわり、ささぼー氏のうなぎ呼ばわりや、愛の戦士氏のキングアトランティス最強!という言説それ自体が、環境とはなれた支持層を獲得したのではないかと。
参考動画


https://youtu.be/Fk8z7P3-RsA?si=Oi7hLr_n01nHvBAd

https://youtu.be/Y8LDugeKlX8?si=6D8LpLiHtaYb-c_l



キングレムリアという、リメイクカードまでつくられていくわけです。

紙で活躍した歴がある、あのころ性をもった、ボルバルザークやアストラル・リーフ、サファイア、ジェニーのようなカードはやはり人気、一方デュエプレで強化されたガルザーク、ツヴァイ、カチュア、アポロなども人気が根強いんですね。そこに、ザガーンやアトランティスなどのキャラクター性の尺度も関わってくる、ということでしょう。

2021年


2021年は、今のいままで根強い人気、ルカ様の相棒「ネログリフィス」が優勝!


守護者の相棒枠で、シークレットもあり、強化調整を経て環境テーマ切り札にもなるという、正真正銘の人気でした。環境テーマでありつつ、ネログリフィスが絶対の主軸にある統一性が、ばらつきをうまなかったと思われます。
「竜極神」、「キングダムゲオルグ」「ドルザバード」「トモエ」と続きます。

中間発表は割愛します

環境で目撃したカードが多数です。スキン着せ替えもあるためか隠れた人気のドルザバードやボイスイケメン俺っ娘トモエ、ネタ枠なのにかっこいい隊長ザガーンは、キャラクター性の尺度もあるでしょうか。しかし個人的には、キャラクター性と環境入りレベルの強さが両立しているカードがいい順位につけているかなと。
女騎士で、ルカ様の相棒のネログリフィス、あまりにもヒロイックなゲキメツ、いまだに許されないゲオルグなど、際立つセリフや演出を持ちながら目覚ましい活躍を残したクリーチャーが選ばれる傾向にあります。当時のツイートをみても、人気は三者三様、日によって異なるくらいのものです。
これ以降、キャラクター性だけでは優勝はきびしい時代となります。武者ドラゴンあたりからは、特定のクリーチャーの成長物語が語られるようになっていくからです。主人公カードを適当にあげても、武者、紫電、NEX、キズナのダブルクロス、ガイアール、鬼丸、カツドン、モルトとガイギンガ、ドギラゴンなど、複数弾にわたる同一人格の成長が描かれているのがわかります。
つまり、以前にもまして票がバラけやすい状況になります。個別のカードへ投じられた票は、より大きなテーマと関わるのです。
ネログリフィスのリメイクカードについては、以下の記事をご参照ください。

また、ネログリフィスはスキンとともにさらなるリメイクがすでに確定しています。楽しみ。

2022年


リバイバル枠争奪、という形で行われました。
まさに上記の、テーマの人気が高い場合に票がバラけやすい、という事象を、系統への投票という形式で解消したものです。

ゴッドが優勝でした。前年のゲキメツやヘヴィデスメタルの人気に加え、ゴッドノヴァへのまなざしが影響しているかもしれません。デュエプレ独自の、ゴッドカードというギミックも大成功であったことから、人気につながったのでしょう。
ところで、このトーナメントで負けたテーマも、結果的にデュエプレクロニクルで報われることになります。

ジャイアント、サムライ、聖霊王、悪魔神はそれぞれクロニクルパックにSR枠を獲得しているのです。

ティラノ・ドレイクやサバイバーはなかなかどうして不遇ではありますが……。
もしかしたら、ティラノ・ドレイクが勝ち残っていたら、クロニクルのフェニックス枠をブラックホールサナトスがもらえたかも、という憶測をしておきます。

デザインされたテーマへの人気投票で、系統も大枠で恣意的でしたので、賛否がありました。ゴッドのリバイバル枠って、結局どうなんだっけ? というと、
無法神聖紀にてリバイバルされました。ヘヴィデスメタルがとりわけ素晴らしい。


身の程を知るがイイ! 神は偉大なのダァ!

小物っぽい口調、まるで外なる、ユーザーという神の視点から選ばれたゲーム内の神、その偉大さを、だれより尊大に誇るような口調です。リバイバル枠を人気投票で勝ち抜いた、という形でないと作れないデザインであろうと思います。
アルカ・キッドが受け取る、ゲーム外からの光は、叡智の光なのですが、あるいはそれは、我々の、聖霊王の未来への期待かもしれません。人気は、ある抽象的な形で、ゲーム内へ届くのです。
このように、ユーザー投票からなるリメイクカードは、いずれも素晴らしいものです。


2023年

キャラクターの人気投票です。登場まもないカノンが優勝、のちにこれまたクロニクルで報われます。


当時唯一スキンのないキョウカが7位につけています。やや意外。のちに、その要望をききいれたキョウカは、「そんなに私と遊びたいんだ?」と、ギャロウィンひきつれスキン化してくれます。私も引き当てました。引き当ててから人気の理由がわかりました。

 
うわー!!!


さて、2024では、カードについての人気投票がある模様です。

先述の通り、カード単体が票を伸ばすにはいろいろな要素が必要で、また票もバラけやすいです。どんな結果であれ、運営はいままで必ず素晴らしいもので応えてくれているので、深く考えず、好きなカードに好きなように投票するのが最善です。私はやはり1回以上はシータ・トゥレイトに入れます。リメイクで、「侵略」がついたサバイバーが見たい! という気持ちからです。

引き続き、ダイヤモンドブリザードやゲオルグなど、古参選手の活躍は無視できません。

直近の注目選手を挙げておきます。紙で人気がある程度あり、デュエプレでもちゃんと強い、というのを人気ありそうだと判断しています。主観です。

絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート

人気ですぎじゃないか?

環境の活躍度、ボイスからくるキャラクター的人気、未来への期待度いずれも高いのではないか

蒼き団長 ドギラゴン剣
ボルシャック・ドギラゴン

説明いりますか?

百族の長プチョヘンザ

強さ、かっこよさ、申し分なし。プチョヘンザのリメイクってあまりないんですよ。それを見たいという期待もあるでしょう。

S級不死 デッドゾーン

スキン人気もあるが、素のカードもかっこよく人気。2つの層から人気か。

S級宇宙 アダムスキー

未実装スキンなのに、異様な人気、ミステリー。票を収縮し、エネルギーに変換できるか。また、ワルスラー研究所とともに環境初期に暗躍したのも追い風。

バイク系統

強い、速い、かっこいい。リメイクはたくさん。やはり、系統になってしまうのが懸念点ですよね。

モルネク系統

説明いりますか? デュエプレで獲得したシクイラストも追い風。

など、ほんの一部です。個人的には、やはりイーヴィル・ヒートの人気は高くなるのではないかな、と思います。ドギラゴン剣、ボルシャック・ドギラゴン、デッドゾーンいずれにも距離が近いため、吸い上げやすそうだなと。
ネタ枠ではデッドマンジエンド、ドルザバードみたいなコアな人気ならアカシック・タレスや闇ネログリフィスも。なんにも気兼ねせず、好きなクリーチャーに入れましょう。ボイスを聞き直すのもよいかもしれません。

5周年おめでとうございます。




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