ゴミ捨てって大変という話
睡眠。それは社会人にとって休日にのみ、何時間でも自由にとることを許されるものであり、この世のどんな権利よりも尊いであろうと感じさせるそれはもう魅惑的なものである。
しかし、明日は休みだから何時間でも寝てやるぞ!!!という決意を固めた日でも、それを邪魔するものがある。それが、ゴミの日である。
一人暮らしの社会人は、ゴミを捨ててくれる親はいない。
よって、ゴミを捨てるのは自分になるわけだ。
燃えるゴミは特に、捨てないとヤバい……という意識が強くなる。何故なら、生ゴミがあるからである。
生ゴミなんて見ていたいものではないし、なくせるのなら1秒でも早く自分の家からなくしたいものだ。
私は小売業で働いていて、シフト制の不定期休みのため平日が休日となる事が多い。
そうなると、起きるのは何時間でも寝てやるぞ!!!!!思っているのに、ゴミを捨てるために朝早くに起きないといけないというイベントである。
よく、父親の家事の内容でゴミ捨てはしています!みたいな話がでて、ゴミ捨てなんてそんな簡単なことをしているだけで家事してると言うなんて!!!みたいな意見がある。
確かに、出勤のついでにゴミを捨てるなんてことは割に簡単である。
しかし、これが休みの日となるとゴミ捨てのハードルはグンと上がる。
ゴミ捨ての一瞬とはいえ、パジャマで出ていくのは少し憚られる。よって、先ずある程度ちゃんとした服を着るという作業がまず必要になる。
これはめちゃくちゃに面倒くさい!!!服を着るのはめちゃくちゃ面倒くさい……子供の頃から服を着替えるのが面倒くさくて親を手こずらせるガキンチョだったけれど、大人になったら今でも許されるなら永遠にパジャマで生活していてぇよ……と思い生きている私にとって、服を着る=重い腰をエイヤ!っとあげてなけなしのやる気を出して、なんとかかんとかしないといけない事なのである。
しかも、ゴミ捨てのための着替えは普段の着替えよりもハードルが高い。
なんせ、ゴミを捨てた後自分はまた寝ようと思っているわけで、どこに出かけるでもないわけだ。
ゴミを捨てる。ただそのタスク一つのために服を着ると言うタスクが発生する。それが本当に面倒くさい。
あー、、、、ゴミ捨て場が窓の直ぐ下とかなら窓からポイと投げ捨ててやるのに……などと思いながら嫌々と着替え、ゴミをすてにえっちらおっちらと出かける。
そして、ゴミを捨て終わったら服を脱ぎ捨ててまたベッドに戻る。
ベッドに戻った時、一瞬でも外に出た身体でまた戻るのは少し嫌だなぁ……という考えも出てきて、どこかしっくりこない二度寝。
本当にゴミ捨てって大変だ。
輝かしい一日中惰眠dayに水をさすゴミの日、夜のうちにゴミ捨て場にゴミ置くのを許していただきたいものだ……