臆病な営業マンのささやか助言 その19 年長者へ送る「飲み会の心得」
コロナがきっかけだったのか
世の中の流れがそのタイミングだったのか
社会の「飲み会」という位置づけが変わってきた
アラフィフの自分は20年前
会社全体の忘年会などの催しは絶対参加!
参加、不参加が出世の如何を左右すると当時の年長者からいわれたものだ
酒席の立ち振る舞いにずいぶん苦労し、無理にお酒をのんだ記憶があり
「なんや、俺の酒が飲めないのか?」という台詞を何度も言われたことがある
いわゆる飲んでなんぼの空気
思えば酷い話だ
自分は幸いお酒が体に合ったのでよかったが
飲めない体質の人は本当に大変だったのではないか?
その当時と今で
酒席の意味、価値は大きく変わった考え方を
自分は当時から感じていた
とはいえ、今でも当時の考え方のままの
年長者は未だにたくさんいる
つい最近、20代の部下、自分、上司と
3人で出張へ行った
出張先のホテル周辺に何もなく
階下に普通のファミレスチェーン店しかない状況
ご飯食べようか、で
結局、18時から22時まで4時間の食事
その上司はファミレスでどんどん酒をのむ
ちなみに部下は酒が飲めない
自分はもちろん付き合った
あり得ない
支払いはもちろん上司ながら
おごってやってるから感が強く
何かを質問するわけでなく
ひたすら自分の話をする
以前聞いた話や、昔話を繰り返す
最終的に「課の長は俺だから、
決定権は俺にある!」で見事に締めた
これは何の時間だったのか?
おごってるから当然なのか?
翌朝、部下に「大丈夫か?」と聞くと、「すみません・・つかれました」と
そりゃそうだ、ハラスメントである
その上司にとってその時間は何だったのか?
自分がしゃべりたかっただけなのか?
1人酒が嫌だったのか?
部下であれ、年下であれ、相手がいる以上
その人間を尊重し最低限の配慮は
しなければいけない
酒が飲めるか飲めないのか?
嫌いなモノはないか?などなど
飯と酒を食わせて飲ませてやってるのだから
我慢しろ!という姿勢は最低だ
飲んでおごって人についてこさせようとするのは
能力のない管理職がやること
それは捉えようによっては
痛みによって人を縛る体罰に通じるところがある
当たり前だが
ちょっとおごってもらったくらいで
「一生ついていく」などという部下は
必ず裏切る、そんなにバカじゃない
今の20代の方の方がもっと冷静に人をみる
組織のヒラエルキーを背にした
恐怖や圧力、酒席をベースとした上司と部下の
関係は長続きしない
本来上司は部下の能力を伸ばし
それにより実績を上げるといった役割があり
部下はそれを求める、それで結果がでて
初めて信頼関係が作られる
それすらほんの少しだけ
少し熱くなってしまった・・
つまり、おごるおごらないではなく
うまい肴と酒を味わい年代や地位を超えて
気の置けない会話を楽しむこと以外に
飲み会の目的はない
「年長者が細心の気を使う」程度でちょうどよい
無礼講という言葉すら使う必要もない