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私はお前がきらいだ

今日、正確には昨日の夕方16時から20時にかけて、私は、横浜のみなとみらいに、1人で滞在していた。
何をしに出かけたかというに、私は、無職期間を終え、いよいよ社会人生活を送り始めたのだが、JR横浜線の某駅近辺に居を構えたので、みなとみらいまで移動できる距離だったということもあり、横浜の海風を肌で感じてこようと軽い気持ちで出かけたのである。
しかし、私はそこで厳しい現実をたたきつけられることになる。
まあ、予想はしていたのだが、時間帯が夜だったということもあり、見渡す限り、若年男女のペアばかり。
現在、恋人のいない私は、その環境にずっと身を置き続けられるほどの根の持ち主ではなかった。
どうかすると泣き出しそうになりそうだった私は、それでも、夜景の美しさに心奪われ、数時間は滞在していたが、さすがに20時で切り上げて、帰路についた。
心さみしさに浸りながら帰宅した私を迎え入れてくれたのは、単調に鳴り続ける換気扇の音を除いては、異様なまでに静寂に包まれている部屋の冷たさである。
私を心温かく迎え入れてくれる者は誰もいない。
私は、今の今まで、自分自身、孤独が好きで孤独なのだと思っていた。
が、違う。その逆だったのだ。私は、孤独なんて好きじゃない。
好きじゃないのに、孤独が私を好くのである。
孤独のお気に入り、もっと言うなら、私は孤独の餌食なのである。
まったく、厄介な奴に好かれたものである。
私はお前がだいっきらいなのに、お前をつきはなそうともがけばもがくほど、お前は私との距離をつめてくる。
孤独という名の夏の魔物。
お前は、いったいいつ私と別れてくれるのか。

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