意味

1月1日は週末に訪れるスターバックスが営業していないので、自宅から20分ほど歩いて別のスターバックスへ訪れる。

8:00開店のためいつもより1時間ほど遅く起きて、凍って滑る道を慎重に歩く。天気は快晴で、思ったほど寒くは無い。

開店直後に入店し、いつもの飲み物を注文する。店員さんが、25周年記念のスターバックスカードに気付いて話しかけてくれる。彼女曰く「たまに見かける」らしい。僕は注文した飲み物を受け取って、このお店に来た時はいつも座る席に戻る。

元旦だというのに、スタッフは皆明るく精力的に動き回っている。声は大きく明るく、笑顔と共に「明けましておめでとうございます」と声もかけてくれる。時折スタッフ同士で何やら楽しそうに会話していて、こちらも心温まる。

僕は休日や夜に仕事をすることがあるけれど、果たしてこのスタッフの人たちほど楽しげに仕事をしているだろうかと(心の中で)独言る。僕は出来るだけ自分の仕事に意味を見出そうとするよう心がけているけれど、ともすればその意味を忘れてネガティブなことにばかりフォーカスを当ててしまっているような気がする。

ダン・アリエリー著【不合理だからうまくいく】を読んでいて、”仕事に意味を見出すことによりモチベーションや成果が上がる”という文章に出逢う。僕が勤める会社には営業部門が無く仕事はほぼ自動的に向こうからやって来るのだけれど、そういうありがたみを忘れて困難な(あるいは面倒な)仕事につい目を背けようとしてしまう。

必要の無いものを押し売るのでは無く世の人々に”請われて”その仕事をしているというささやかな誇りのようなものを、つい見失ってしまう。そこにはきちんと意味や価値があり、それらに決して安価とは言えない(時折「高い」と言われる)報酬が支払われるというのに。

カウンターの向こうでてきぱきと動くスタッフを眺めながら、そんなことを考えている。こんな僕でも彼女たちのように働くことが出来るのだろうか、と。

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