探し物

探し物が、思わぬ場所で思わぬ時に見つかる。

確かにそれを仕舞ったはずなのに、仕舞ったと確信していた場所とその周辺、挙句には仕舞ったはずじゃ無い場所までも探してみた。

結果どこにも見当たらず、しばらく途方に暮れていた。無くしてしまったこともさることながら、僕の記憶の曖昧さに辟易した。僕はたまに確認を怠ることがあり、それで痛い目を見ることがままあるからだ。

すっかり諦めていた頃、ふとある物を取り出したらそれと一緒に探し物が出て来た。僕の頭の中に「!」が飛び出たと同時に、「そりゃそうだよな」僕はその場所を2度探したのだけれど、色が似ている上に絡まるように一緒になっていたので気付かなかった模様(良く見ていない、という説もある)。

でも確かに、僕はその探し物とある物を一緒にしていて仕舞った場所も一緒だったはずだった。それをうっかり見逃すだなんて、僕の確認(引いては僕自身)はなんと当てにならないものか。

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