
合わない仕事はじわじわ蝕んでくるよという話 後半
前回からの続き。
令和4年5月からメンタルクリニックに通った。そして仕事の忙しさも徐々に落ちていった。
薬のおかげで気分も安定した。ちょっとずつ回復してきているな〜と思っていた矢先、令和5年7月頃、通っていた病院が消えた。意味不明。マジで意味がわからん。
この辺は別記事で詳しく書く。というか私のメンタル系の病院遍歴で記事一本ネタになる。ネタにしてやる。
病院は消えたが、症状は安定していたので、「うーん、まあ…大丈夫かなぁ…?」と様子見することにした。体調が安定していたので、新しい病院を探す必要性をあまり感じなかった。急な断薬による体調不良も、幸いなことになかった。
……と思ったら、令和5年の9月頃からやっぱり雲行きが怪しくなりはじめた。イライラや不安感が増してきたのだ。
こういうのは早めに行かないと、治療が長引いて面倒なことになるぞ、と慣れた私は(こういう体調変化に慣れたくなかった)、車で40分くらいのやや近所に、新しいクリニックが出来たと知り、そこで通院を開始。
途中、担当の先生が独立することになって「もう先生探しは嫌だよぉー!」と転院し、今に至る。合計で1年とちょっとの通院になる。
前置きが長かったが、通院して1年以上経つのに、いまだ体調が安定しない理由はなぜか。
はい。仕事かな。
なにせこちとら30代後半、若人独特の繊細さなんて擦り切れた。子どもも配偶者も恋人もいないし、実家暮らしで経済的な不安定さはない。となるとストレスの因子は大体決まってくる。
タイトルの通り、「何が私に合わないのか」という点に絞って紹介する。愚痴にはならないようにするつもりだけど、愚痴成分を大量に含んでいるかもしれない。
【メインでやっている仕事の前提】
とあるNPO法人のスポーツクラブ。事務局要員で雇用された。経理とか会員情報管理とか、つまり事務方。
もう一度言う。私は事務方で採用された。
・合わないところ その1
「周りにいるのはフィジカルお化けばかり」
スポーツクラブの収入源はスポーツ教室のレッスンだ。必然的に指導者はスポーツ経験者になる。
そういうわけで、元日本代表選手とか、インハイ出場経験者とか、若かりし頃はスポーツで新聞に載ったとか、選手ではなかったけれど子どもの頃からスポーツ漬け、大学もスポーツ系の学部出身という肉体派ばかり。
私がヤン・シュヴァンクマイエルや『家畜人ヤプー』で脳細胞に刺激を与えていた頃、彼らはランニングや百キロのバーベルで筋肉に刺激を与えていたのだ。面構えが違う。
だから休むことがない。
10分で昼食を食べたら、アラームをセットして仕事の続きをし、アラームが鳴ったら『休憩終了』の報告をする。でも誰も同僚に面と向かって「それはダメだよ」とは言わない。
ちなみに、私が休憩中でも普通に仕事を振ってくる。私は働いた分はちゃんとお金をもらいたいので、昼休憩は15分で申請し仕事を再開する。
さらに私は、前職の負の影響もあって、とんでもない虚弱体質になっていた。
早退したり発熱で休むこともある。
でも他の人は、病気とかでは滅多に休まない。なんなら、消化しなきゃいけない法的な有給休暇日数を「ノルマが終わらない(休むべき日が見つからない)」とか言ってる。
週休二日の女性正社員が、いつの間にか休日出勤常態化していたため「休みがなくて大丈夫なんですか?」と聞いたら「ま〜しょうがないですよね〜☆」と軽い感じで受け入れていた。
別の社員は「朝起きて調子が悪いと感じたら『根性腐ってんな自分』と思ってる」というライフハックを教えてくれた。
無理。怖い。
・合わないところ その2
「なぜか教室のサブ指導者をさせられる」
フィジカルお化けは次々に新しいスポーツ教室を考案する。誰がやるの?→女性フィジカルお化け社員(以下Aさん)「私が担当します!」→時間的に指導者の人数合わせられませんよね?→社長「やすこ行ってきてー」で大体全てが決まる。
いくつかの子ども向け教室で指導補助をするのだが、
まず私は運動が大嫌いだ。高校は文化部3つ掛け持ちしていたくらい文化系だ。
体力がなくなった今では、スポーツをすると翌日の筋肉痛で38℃近い熱が出ることもある。
体力がなさすぎることを見かねた上司から、ジムへ行けと言われ体験予約をしたが、実際のジム体験する直前の車の運転席で「運動したくないよおぉォ゙」とガチ泣きしたレベルで、運動に拒否感がある。
そんな私が子どもに「動くと楽しいよ」と伝える…なんか辛い。じわじわと削られる。
スポーツより楽しいこともいっぱいあるよ、とか本当は教えたい。
実際の子どもは楽しそうにスポーツをしているから、単なる私の葛藤と消耗である。
ただ、事務方で雇われたのに、教室の方にも行かされるから、体力の消費が激しいことと、本来の業務の時間が削られることには普通に納得できない。
・合わない点 その3
「スポーツ指導経験やトレーナー知識がないのにサブ指導者」
正直なところ、マジでいいの? こういうのって。
子どもの走る姿勢に「もっと地面を蹴るイメージで!」とか、少年漫画で得たなんとなくの知識を伝えているだけなんだけど。
お年寄りの「膝関節が痛くて〜」という悩みに、聞きかじった「股関節が固いとなりがちですよね〜」的な知識で答える。
私じゃなくて、もう少しだけ専門的な人に任せれば、ちょっとしたサービスの質がもっと良くなるだろうに…と罪悪感が生まれる。
あと、私の職務上のアイデンティティが地味に削られる。
(かといって、トレーナー系の勉強をイチからしたくはないんだよなぁ〜)(私は事務職なんだよぉ〜)
・合わない点 その4
「サブ指導者に入っているから自然とイベントの頭数に入れられている」
女性フィジカルお化け社員Aさんは、イベント企画でもメインで色々と動く。動いてくれるのはいいんだが、私もスポーツイベントスタッフに自然と入っている。なぜか。勝手に休日出勤のスケジュールが組まれてる。知らないうちに。
Aさんからすれば、「教室で指導者ができるんだからイベントスタッフもできますよね」的な感覚なんだろう。
でもその前に報連相してくれ。人手が不足しているから私が出なきゃいけない事情は呑むけど、勝手に入れるな。
……ちなみにイベント実働スタッフでフッ軽なAさんは上司と職場に欠かせない存在らしく
「彼女がズレているのはわかるけど、彼女がいないとイベントが回らないんだから優しくしてあげなさい」と45分間ほど業務時間外に説教された。
他の社員が彼女に非協力的だから、私くらいはフォロー役に回れと言いたかったらしいが、じゃあ上司お前は???となるよね。
そういうわけで、完全週休二日ではない環境が地味に削られるのである。
・合わない点 その5
「上司が母親」
散々色んな理由を書いたけど、ストレスの半分はここに集約されている気がする。
上司2というか社長は「雇った理由はコネじゃないよ」と言ってくれるが、傍から見たらコネに見えるんだろうなあ。
娘をコネで入れたという負い目があるのか、とにかくあたりがキツい。
「体の調子が悪い」と言えば「ハァ…また?」だし
「発熱で休みたい」と言えば「あーハイハイハイ(不機嫌)」
どうも!貧弱で申し訳ありませんねえ!!
最後は愚痴っぽくなってしまったが、まとめると以下のようになる。
・合わない点 総合
肉体的にわりと消耗する
子ども相手だと精神的にも消耗する(安全上の配慮とか、人の話を聞けない子の相手は疲れる)
余裕がないので人手不足
仕事のやりがいがあまりない
お給料も少ない
完全な2日連休が少ない
長期休みは年末年始のみ
体調不良の時は休みたいけど、家で休みにくい
おわかりいただけただろうか。
1つ1つの要因は小さくても、これらが重なるとずーーっっとメンタルに不調を抱えるようになる。タイトル回収だ。
そして私は現在、死にたい消えたい気持ちが強い。不調の波が強いのか、そろそろ限界が近いのか。
どっちなんだろう。そしてどうすればいいんだろうね。
月曜日にお医者さんと希死念慮について話したら「死にたくなったら、予約変更して早めてもいいから、その気持ちを話してくださいね」と言ってくれた。